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「はやぶさ」地球スウィングバイ成功確認!

5月19日15時22分(日本時間)に東太平洋上空にて高度約3700kmまで最接近した「はやぶさ」探査機の軌道は、スウィングバイ後の5月20日から24日の探査機との交信により、あらためて精密に推定されました。その結果によれば、スウィングバイ時の目標点からの誤差はおよそ1km程度にとどまり、厳密に実施されたことが裏付けられました。支援を行ったカリフォルニア工科大学のジェット推進研究所の担当部局より、正確な運用に賞賛の評価を得ました。
スウィングバイ地点の詳細についてはこちら[pdf]

また、最新の軌道決定結果に基づいた、小惑星「ITOKAWA(糸川)」への飛行計画の作成にも成功し、5月末ないし6月はじめより、本格的なイオンエンジンの運転を再開する予定です。

なお、「はやぶさ」は、スウィングバイ直後から約30分間の日陰に突入しましたが、我が国ではじめて搭載された宇宙機用リチウムイオン電池の機能も良好で、翌20日の日本時間、午前2時半から24日までの運用で、搭載各部の機器も完全で正常に動作していることが確認されました。

5月24日午前6時現在の「はやぶさ」は
  地球から164万km
  地球に対する速度は3.94km/s
です。

地球接近時に、近赤外線分光器の較正観測と、探査機に搭載された光学航法カメラ(小惑星との相対位置検出、ならびに科学観測を行うためのセンサ)による月および地球画像の取得にも成功し、下記のページでごらんになれます。

2004年5月24日

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