シンポジウム「月面における科学」
本シンポジウムは終了いたしました。
多数のご参加ありがとうございました。
開催趣旨
宇宙政策委員会宇宙科学・探査小委員会においては、将来における月面インフラを活用して活動することへの興味が広い範囲において高いことを踏まえつつも、日本が主導的に月面活動を展開していく上で、30年後の世界を構想するだけでなく、それまでの期間における活動、特に次の10年間の技術開発を支えるものは何か、すなわち、2030年代で実現すべきことは何かという議論が展開されました。その結果を踏まえ、宇宙政策委員会基本政策部会より、「月面活動に関する基本的な考え方(案)」において、「アルテミス計画への参画により我が国の月面活動の機会が拡大していくことを念頭に、当該機会を活用して新たな知の創造につながる世界的な科学の成果を創出することを目指す。」と示されました。この方針決定とは、日本はアルテミス計画において、アポロ計画が現代惑星科学を誕生させたのと同じインパクトを持つ成果を打ち出すことを我が国の目標にしたことを意味します。
このシンポジウムは、この観点から第一級の成果をもたらす月面での宇宙科学探査として同基本政策部会により設定された以下の3テーマを中心に、アカデミア諸賢が宇宙科学・探査における絶好の機会と捉えつつ、この期待に応えないわけにはいかないという緊張感も持って議論する場としての重要な役割を果たします。
- 月面からの天体観測(月面天文台)
- 重要な科学的知見をもたらす月サンプルの選別・採取・地球帰還
- 月震計ネットワークによる月内部構造の把握
企画セッションとして「月面における科学を取り巻く状況」、「月面における科学」、パネルディスカッションを設けることで、従来の宇宙科学とアカデミアの枠組みに閉じ籠ることなく産業界との対話も意識して広く情報の共有と議論を行う予定です。
プログラムの詳細は下記をご参照ください。皆様の積極的なご参加と活発なご議論を期待しております。
プログラム
第1部 「月面における科学を取り巻く状況」 | ||
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13:00 - 13:10 | 国際宇宙探査の最近の動き | 筒井 史哉(国際宇宙探査センター長) |
13:10 - 13:20 | フィージビリティスタディ公募の趣旨説明 | 小川 志保(有人宇宙技術部門きぼう利用センター長) |
13:20 - 13:30 | 宇宙探査イノベーションハブからの期待 | 船木 一幸(宇宙探査イノベーションハブ長) |
13:30 - 13:40 | 宇宙工学からの期待 | 笠原 次郎(宇宙工学委員長) |
13:40 - 13:50 | 宇宙理学からの期待 | 倉本 圭(宇宙理学委員長) |
第2部 「月面における科学」 | ||
13:50 - 14:10 | 月面からの天体観測(月面天文台) | 山田 亨(宇宙科学研究所宇宙物理学研究系) |
14:10 - 14:30 | 重要な科学的知見をもたらす月サンプルの選別・採取・地球帰還 | 諸田 智克(東京大学大学院理学系研究科) |
14:30 - 14:50 | 月震計ネットワークによる月内部構造の把握 | 田中 智(宇宙科学研究所太陽系科学研究系) |
14:50 - 15:35 | 第一級の科学成果創出を先導するための、2030年代までのプログラム検討 | 佐伯 孝尚(宇宙科学研究所宇宙飛翔工学研究系)、森 治(宇宙科学研究所宇宙飛翔工学研究系)、吉光 徹雄(宇宙科学研究所宇宙機応用工学研究系) |
第3部 パネルディスカッション | ||
15:35 - 16:20 | アポロ計画に匹敵するインパクトをもって科学を大きくアップデートさせるために |
司 会:
藤本 正樹(宇宙科学研究所副所長)
登壇者:
佐伯 孝尚(宇宙科学研究所宇宙飛翔工学研究系)、森 治(宇宙科学研究所宇宙飛翔工学研究系)、吉光 徹雄(宇宙科学研究所宇宙機応用工学研究系)、船木 一幸(宇宙探査イノベーションハブ長)、笠原 次郎(宇宙工学委員長)、倉本 圭(宇宙理学委員長) |
クロージング | ||
16:20 - 16:30 | JAXAとして考えていること | 佐々木 宏(宇宙航空研究開発機構理事)、國中 均(宇宙科学研究所長) |
*プログラムは、予告なく変更される場合があります。
*開始・終了時刻は当日のセッションの進行具合により変更になることがございます。
参加申し込み
本シンポジウムはZOOMウェビナー(参加申し込み必要)にて開催されます。参加費は無料です。
参加申し込み方法については下記PDFを参照ください。
お問い合わせ先
〒252-5210
神奈川県相模原市中央区由野台3-1-1
宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 科学推進部
国際宇宙探査専門委員会事務局
E-mail: