Last Modified: 10/27/2020 15:53:17

2016年7月5日、12日、慶応大学理工学部 「応用物理学第一」

海老沢 研(JAXA宇宙科学研究所)


講義の概要

観測天文学においては、目的に応じて様々な波長の電磁波で対象を観測することによって、宇宙で起きている現象の物理機構に迫る。 特に、エネルギーの高い電磁波であるX線は、宇宙の高エネルギー現象を探ることに用いられる。 たとえば、中性子星やブラックホールなどが強い宇宙 X線源である。それらの天体に物質が落ち込む際に重力エネルギーが解放され、数千万度以上に加熱されることによって、X線が放出される。 本講義では、宇宙におけるX線放射機構を説明すると共に、人工衛星を用いたX線観測手法についても述べる。
7月5日に用いたスライド (pptx, pdf)
講義ノート (pdf)
試験結果(問題は講義ノートの末尾にあります)
配点:問1 30点、問2a 15点、問2b 15点、問3a 10点、問3b 10点、問4a 10点、問4b 10点
受験者 40人、平均点:77.6点、中間値(median) 85点、100点満点、5人! 皆さん、大変良く出来ました!
わずか4コマだけの講義でしたが、少しでも皆さんの宇宙に関する知識の増大に貢献できたとしたら、大変嬉しく思います。