本日は再生レンジングを行いました.
データ取得はビーコンにて行いました.

Hさん同様,私も飛騨へ出張へ行ってまりました.もちろんこの
出張中もIKAROSのことは忘れていません.

私は,逆スピン成功以来,セイルの平面度を推定する作業を続けていました.
(飛騨牛を食べながら)

スピンがいったんゼロになった際に,遠心力が全くかからない状態を
経たため,その瞬間太陽光圧やセイルそのものの材料特性の影響が卓越し,
セイルの平面度,しわの状況が変化したと考えられます.

セイルは基本的には平面形状を保っているのですが,ちょっとした
表面のしわの状態の変化でも,長期的なIKAROSの姿勢には,大きく
効いてきます.

そこで,姿勢運動を正しく理解し,さらにそこからセイルのしわの状態を
推定することが(飛騨牛を食すことよりも)重要になるのです.

まだ逆スピンから日が浅いため,逆スピンによりセイルに何が起きたか,
を完全に理解するまでには至っていませんが,少なくとも太陽角は増大傾向,
スピンレートも増大傾向となっており,これまでと傾向は正反対です.

これから運用を重ねてデータを集め,新生IKAROSの性格をつきとめて
行きたいと思います.
おいしかった飛騨牛のことを想いながら.(Y)

10/27のIKAROS
太陽距離: 0.72AU
地球距離: 176730088km, 赤経=176.3°, 赤緯=3.2°
金星距離: 1.36AU(203621056km)
姿勢:スピンレート=-0.6rpm, 太陽角=19deg

Today's IKAROS
Sun Distance: 0.72AU
Earth Distance: 176730088km, RA=176.3deg, Dec=3.2deg
Venus Distance: 1.36AU(203621056km)
Attitude: Spin Rate=-0.6rpm, Sun Angle=19deg