No.190 |
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カートリッジから試料アンプルを取り出し,実験者が緊張した眼差しで実験試料を嘗めるように上から下から観察している。その顔が綻びの顔に変わった。やったぁ!!
SFUでは3つの電気炉(複合加熱炉:GHF,焦点加熱炉:MHF,単熱炉:IHF)により8テーマの化合物半導体結晶成長を行い,24個の実験試料の結晶成長を行った。回収後の試料の取り出し観察の結果,24個全ての試料で溶融,凝固が行われたことが確認され安堵するとともに,さあ,我々の宇宙実験はこれからだぞと力が入った。
電気炉運用においては実験パラメータを軌道上で変更できるようにしておいた,その結果,実験側の心の安静を保つ意味も含めて絶大な効果をもたらしてくれた。フライト前にコンティンジェンシー対策を沢山準備していたが(緊急停止のような全面的に止めるようなことばかりであったが),このようなものより,もう少し軽微の変更,たとえば実験時間や温度を僅かに変えるなどが実際の運用では重要な緊急対応であった。
図30. CdTeの非接触結晶成長

現在,さらに詳細な評価解析(欠陥評価,電気的特性評価等)を進めており,取得したデータに基づき宇宙での結晶成長メカニズムの解析も進め,これらの知見を地上技術に反映したいと考えている。
今回のSFUによる化合物半導体結晶成長実験は多くの関係者にサポートされ実施された。関係した方々へ感謝を申し上げます。
(酒井 宏,(財)無人宇宙実験システム研究開発機構)
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