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そこで,悩んだ挙げ句,表記名称になったものであり,「曝露部部分モデル部」と,「気相成長基礎実験装置」とから構成されている。
実験の内容を紹介すると,
^ 流体ループによる熱制御,
_ 装置交換機構,
` 微小重力計測,
a 要素材料曝露実験
の4実験から構成されていて,装置類の正常動作が確認された。
いずれも,JEM曝露部の設計・解析手法の妥当性を確認する実験であり,流体ループ熱制御は大容量熱移送を目的としており,自動車のエンジンにおける水冷方式の採用と同様の発想を行っている。
装置交換機構は,軌道上での実験ユニットの交換を想定した,機械的結合メカニズム及び電気的接続コネクタ,流体ループ用液体コネクタの分離・結合の機能確認/寿命評価を行うものである。今になって思えば,作動状況の画像を取得すれば,もっと実験に華を添えられたと考える。
微小重力計測は,流体ループでの擾乱が,後述のダイヤモンド生成に悪影響を及ぼさないことを確認するもので,構体の減衰特性の評価結果を見て,安心する事が出来た。
要素材料曝露実験は,耐環境性が有る材料を選択しているので,劣化特性が予測と異なると困るところだったが,良好な結果が得られた。特筆すべきものとして,熱制御材で用いられる,テフロン含浸ガラス繊維クロスの原子状酸素による浸食があった。表層のテフロンが,約半年間の宇宙環境でほぼ消滅して,ガラス繊維が露出していた。図31に打上げ前(左)と回収後(右)との試料の断面の比較を示す。露出したガラス繊維は,放射線等により着色するので,太陽光吸収率が増加する。従って,熱設計においては,初期値と寿命末期の両方で,条件を満たす事を確認する必要がある。

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^ パラメータを振った時の,微小重力下でのプラズマ発光の状態観察
_ 希薄流体での直流プラズマ法によるダイヤモンドの薄膜生成実験
プラズマ発光の状態観察では,パラメータを振った実験を観察用電極がボロボロになるまで繰り返し,安定したプラズマ発光の観察を行った。観察結果は,電子スチルカメラに記録したが,これについては,画像伝送も行うべきだったと考えている。
ダイヤモンド生成においては,生成用電極に図32に示す様に薄膜の成長が認められた。もし,宝飾用ダイヤモンドがザクザクと出来た日には,社会的に,ものすごい混乱が起きたことであろし,のんびりと,この記事を書いては居られなかった事であろう。
(武井 満,宇宙開発事業団)

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