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総研大 宇宙科学専攻5年一貫博士課程 2006年度学生募集JAXA宇宙科学研究本部が担う総合研究大学院大学物理科学研究科宇宙科学専攻は,2006年度から5年一貫博士課程へ改組し,博士後期課程に加え,5年一貫の博士課程学生の募集を新たに行います。入試の概要は以下のとおりです。優れた学生の出願をお待ちしております。
5年一貫博士課程(学部卒相当者対象)
5年一貫博士課程3年次編入 (修士卒相当者対象)
(第1回)
(第2回)
総研大の詳細及び入試要項についてはホームページをご覧ください。
問合せ先:JAXA宇宙科学研究本部大学院係
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宇宙科学研究本部 一般公開のお知らせ今年は7月23日(土)となりました今年は,ペンシルロケット発射から50年です。基礎から実験を積み上げてきた宇宙研,そして日本の大事な節目の年です。また,将来構想「長期ビジョン」を打ち出した年です。歴史を見据えて先人が培った足腰を倣い,未来を求めて,今年のタイトルは「宙へ±50年」となりました。 また今年度は,宇宙研関係ではASTRO-EII,ASTRO-F,INDEXと,大小3機の衛星打上げの年ですし,全JAXAでは衛星に関連するプロジェクトが8件もあるという,いまだかつてない大きな活動の年です。さらに,「宇宙教育センター」が5月に設立されたばかりです。 こんなことが目白押しの今年。頑張らないわけにはいきません。 こんなことを意識してのプログラムも組まれますが,恒例の「水ロケット工作・打上げ」も「ミニミニ宇宙学校」も行います。ビデオでは,できたばかりの『3万kmの瞳―宇宙電波望遠鏡で銀河ブラックホールに迫る』も上映します。 毎年1万人を超える皆さんに来ていただける大事な大事なイベントです。実行委員長を仰せ付かりました。微力ではありますが,このような年ですから,皆さんと協力していいイベントになるよう頑張りたいと思っています。特別な今年,たくさんの方のおいでをお待ちしております。 宝塚の宙組を思わせる華麗でかわいいポスターが街に出回ったら,スケジュールをお立てください。ところで,宝塚では,ラインダンスのことをロケットというんだそうですね。 (平林 久)
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ASTRO-EIIの最新情報相模原発,筑波経由,内之浦行き
X線天文衛星ASTRO-EIIは,保管のために取り外していたコンポーネントの再組付けと詳細な動作チェックを3月半ばから射場移動前最終試験として実施していましたが,5月13日に全項目を無事終了しました。また,打上げ日も関係各方面のご協力とご理解をいただき,打上げの特別期を利用した7月6日からと決定しました。 通常はここでM-Vロケットの待つ内之浦に衛星が輸送されるわけですが,ASTRO-EIIの場合は筑波宇宙センター経由で送られることになりました。というのは,衛星の重心位置や慣性能率行列を測定する質量特性測定が宇宙研の測定装置の故障によって実施できなかったため,急きょお願いして,再立ち上げをしていただいた筑波宇宙センターの4.5トン質量特性測定装置で測定を行うことになったためです。筑波での測定は初めてなので不安もありましたが,筑波の試験担当の方々のご協力,さらに我々の直前に同様に筑波で質量測定を行ったINDEXグループからの情報提供もあり,大変精度の高い測定結果を予定通りの測定スケジュールで得ることができました。 この試験の後,衛星は5月23日に筑波から内之浦に発送され,25日より内之浦での衛星作業が開始されました。6月後半にはロケットの作業と合流します。いよいよ最終目的地,宇宙への旅立ち間近です。 (満田 和久)
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「宇宙教育センター」が設立されましたさる5月1日,JAXAに宇宙教育センターが設立されました。事務所開きは5月19日に行われました。相模原キャンパスの新A棟2階です。丸の内では教材開発のための実験スペースすらないこと,また相模原は教育を考える雰囲気にあふれていることから,ここ相模原の地を選ばせていただきました。 数々の困難を乗り越えて設立にこぎ着けた皆さんの執念と情熱に,心から敬意と感謝をささげます。と同時に,これから待ち受ける大切だが大変な事業に,武者震いと不安を覚えています。 武者震いをさせているのは,私たちの活動を(潜在的に)待ち受けている全国の子供たちと多くの現場の先生方へのはやる想いです。不安にさせているのは,私たちとその環境が重い任務を遂行するのに十分なものかどうかという危惧です。 その不安を消し去るのが,一歩一歩の実践の積み重ねであることを,私たちは知っています。子供たちの心に明々と燃え続ける自然と生き物と未来への希望をよりどころとし,教育現場の人たちの子供たちへの愛情を導きとして,宇宙教育センターは,宇宙と宇宙活動の有する魅力的な素材を十二分に活用しながら活動を展開していきます。 末永く,宇宙教育センターをよろしくお願いします。 宇宙教育センターホームページ http://edu.jaxa.jp/ (的川 泰宣)
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はやぶさ近況 柔軟なデータ処理機能
今年2月に太陽から最も遠い距離を無事通過し,発電電力は回復し始めた「はやぶさ」ですが,5月25日には地球から最も遠いところ(約2.5天文単位,3億8000万kmの距離)を通過しました。このような遠距離をさまざまな制約条件のもとで交信する場合,データの送信速度が大きく制限されます。イオンエンジンを使って航行しているときは,地上に8bpsの速度でしかデータを送れません。この速度は,PHSなどで使われている64kbpsの8000分の1,つまり1秒で受け取れるメールが2時間以上かかる計算になります。また,電波が地上と「はやぶさ」の間を往復するのに40分以上かかります。 このような制約のもとで運用を効率的に行えるようにするため,地上と交信を行うとき「はやぶさ」は,重要なデータから順番に地上に送ってきます。例えば,「はやぶさ」は内部で異常が起きていないかを常に自動的に監視していて,異常が起きた場合は異常に関するデータを真っ先に地上に送ってきて運用者に知らせます。これ以外にも,必要なデータだけを必要な時点で柔軟に処理できるような機能をいろいろ搭載しました。これらのデータ処理機能のおかげで,「はやぶさ」は極めて低速な回線を使って,極めて効率的に運用されているのです。 (山田 隆弘)
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