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大気球実験BS11-02 終了

2011年6月1日(水)1時23分に、超小型タンデム気球の飛翔性能試験を目的としたBS11-02実験として、2011年度第一次気球実験の初号機を連携協力拠点 大樹航空宇宙実験場より放球しました。
本実験は、昼夜で高度を変えながら長時間の飛翔を実現する、スーパープレッシャー気球とゼロプレッシャー気球からなるタンデム気球システムの原理実証を行うと共に、システム構築に必要な基礎データとして、低温の飛翔環境におけるスーパープレッシャー気球の耐圧性能評価および温度変化量の収集を目的としたものでした。

ゴム気球2機と満膨張体積10m3 のスーパープレッシャー気球1機から構成されるタンデム気球システムは、順調に上昇し、気球が高度18kmに達した時点で予定どおりスーパープレッシャー気球が満膨張状態となりました。
この時点で内外圧力差の上昇を確認しましたが、圧力差が設計耐圧性能値に達しなかったため、十分な耐圧性能評価結果を得るに至りませんでした。

その後、当初予定どおり高度22kmにおいてゴム気球1機を切離し、毎秒約0.5mの速度で降下しながら飛翔を継続し、3時20分頃の日昇を迎えました。
4時40分に大樹航空宇宙実験場の東南東110km、高度17.5kmで残りのゴム気球を切り離すまでの間、日照によるスーパープレッシャー気球の温度変化を計測しました。
これにより、要求耐圧の定量化が可能となると期待されます。

スーパープレッシャー気球は、その後、東経145度04分、北緯41度59分の太平洋上に緩降下しました。

本実験は、長時間の飛翔を実現する新しい気球システムについて原理を実証する最初の実験であり、今回の実験結果によって、新しい気球システムについて更に研究を進めるための第一歩を踏み出すことができました。
今後は、今回得ることのできなかった耐圧性能評価について、その原因を調査するとともに、新しい気球システムの構築に向けて研究を進めることとしています。
なお、放球時の地上気象状況は、天候:晴れ、風速:毎秒2.5m、気温:摂氏0度でした。

BS11-02-1

BS11-02-1

BS11-02-1

BS11-02-1

2011年6月1日

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