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2010年度第一次気球実験の実施について

【実験期間】5月7日(金)〜6月15日(火)(実験予備期間を含む)
【実験場所】大樹航空宇宙実験場(北海道大樹町)

B10-01 気球を利用した超音速飛翔体の飛行実験(その1)

ジェットエンジンを用いた二段式スペースプレーンの開発を目指した研究の一ステップとして、スペースプレーンの実現に必要な主要技術を実証するための気球を利用した飛行実験システムを構築する。さらに、気球から供試体を落下させ、最大マッハ数2程度の超音速飛行状態において空気吸い込み式エンジンを着火、作動させ、水平尾翼のスケジュール操舵によって空気力を用いた機体の引き起こし動作を行って、水平滑空状態に移行することにより、ジェットエンジン技術の超音速(マッハ2)までの飛行実証を行う。

【使用気球】
 満膨張体積:300,000m3 直径:91.4m 搭載機器:795kg 研究代表者所属機関:JAXA宇宙科学研究所

BS10-02 成層圏オゾン・大気重力波の観測

上部成層圏オゾンの年々変動と大気重力波の高度毎の特徴を明らかにするために、高度25km以下で精度の高いECCオゾンゾンデと高度20km以上で精度の高い光学オゾンゾンデを組み合わせた観測を行う。実績あるフィルター型光学オゾンゾンデに加えて、新たに開発した小型分光計を用いた光学オゾンゾンデを搭載し、同時観測によってオゾン観測精度の検証を行い、さらに二酸化窒素の検出も試みる。

【使用気球】
 満膨張体積:30,000m3 直径:42.7m 搭載機器:6kg 研究代表者所属機関:東北大学大学院

2010年5月7日

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