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GLAST衛星が初のガンマ線全天地図を公開、名称を「フェルミ」と改名

国際ガンマ線天文衛星「GLAST」は日本が大きく貢献を行ってきたもので、ギガ電子ボルト(GeV)のガンマ線を使ったイメージ観測を行います。JAXA宇宙科学研究本部高橋研究室は提案時よりメンバーとなっていて、現在運用や較正作業、さらに解析を行っています。また、JAXAは、広島大学とともに国際協定の窓口ともなっています。このたび、初期観測の成果をふまえて、フェルミ衛星という新しい名前がつけられました。これは、高エネルギー物理学のパイオニアであり、宇宙線がどのように加速されるかを理論的に初めて示したEnrico Fermi(フェルミ)教授(1901-1954)を記念したものです。

フェルミ天文衛星チームは、ファーストライト初期観測成果として、95時間(約4日間)の初期観測によって得られた全天のガンマ線イメージ「ガンマ線全天地図」を公開しました。打上げ以来、順調に立ち上げ作業が進み搭載されたガンマ線望遠鏡の革新的な性 能が次々と確認されました。今後、観測開始から1年間は、衛星開発グループが観測データの占有解析権を持ち、1年以内に初期データの多くを論文として発表する予定となっています。また、日本のX線天文衛星「すざく」との共同観測も行われることとなっています。

GLAST Image

ガンマ線全天地図(NASA/DOE,国際GLASTチーム)

2008年9月4日

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