研究内容(2) 月惑星探査技術の研究

1. 「降りたいところに降りる」 ー 新しいタイプの着陸技術を目指して

アポロが月面着陸をしたのが、1969年。それから年月が経った今、月惑星への新たな着陸のしかたが研究されています。それは、「降りたいところに降りる」ための高精度のピンポイント軟着陸です。これを実現するためには、

  • 対象天体表面の地形(クレータなど)を参照する地形相対航法技術
  • 岩や小クレータなど、着陸に有害な障害物の検知技術

などが、必要となります。
この分野の研究を精力的に行い、また、その成果を小型の月着陸実験機で実証すべく、提案を行っています。この提案において、当研究室は、水野研究室、福田研究室とともに提案幹事として活動をしています。

小型月実験機概要図
小型月実験機主要部

 

 

2. 過去の成果

月惑星探査技術に関して、今まで以下のような研究を行っています。

  • SELENE-B関係

    SELENE-Bは、月探査機かぐや(SELENE) の後継機として、月面探査を行う計画として提案されました。この提案は、現在、より大型のSELENE-2提案に引き継がれています。SELENE-B提案の際、着陸航法誘導系、推進系の検討をとりまとめました。

  • 小惑星探査機はやぶさ (MUSES-C) 関係

    MUSES-Cは、小惑星にタッチダウンし、その表面からサンプル(かけら)を収集しました。この計画において、サンプル収集機構の方式検討(共同特許取得)、ターゲットマーカー(小惑星表面に投下する誘導目標物)の開発などで、貢献しました。

 

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