本日も推進系による姿勢制御を行いました.

最近のブログで話題となっていますが,IKAROSの推進系は気液平衡スラスタを
採用していて,燃料を液体で貯蔵して蒸気を噴射します.
一般に,液体から気体に変化するときに,気化熱を必要とします.
IKAROSでは,この熱エネルギーをヒータでまかなっています.
さらに,このヒータ電力は,太陽光発電により供給します.
よって,IKAROSの気液平衡スラスタは太陽の光エネルギーで駆動していることになり,
ソーラーセイルと合わせてハイブリッドな推進系を構成していると言えるのです.

IKAROSの次の計画では,高性能なイオンエンジンを搭載します.
このための電力をソーラーセイルに貼り付けた太陽電池でまかなうというのが,
本来のハイブリッド推進のアイデアです.
太陽光によるハイブリッド推進という点においても,
IKAROSは一部先行実証に成功したことになります.

というブログを書いているうちに机で眠ってしまいました・・
おっといけない,アップロードしなくちゃ・・(O)

8/5のIKAROS
太陽距離:1.04AU
地球距離: 27459682km, 赤経=-139.1°, 赤緯=-26.6°
金星距離:0.70AU
姿勢:スピンレート=1.5rpm, 太陽角=24.3deg