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第18号 1995年4月14日発行

目次


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PLAINセンター運営委員会開催さる

 標記運営委員会が、3月13日に、開かれました。急速に進展する情報処理技術、ネットワーク技術を背景に、PLAINセンターは、誕生2年足らずで、早くも、一つの曲り角にきているようです。当センターの運営は、所内9人、所外5人の先生方、それに管理部の方2人、総計16人より構成される委員により、審議されます。今回は、大型計算機、ネットワーク、データベースの運用状況や、外部の先生方による計算機共同利用研究についての報告、及び来年度の計画等が審議されました。大きなトピックの一つに来年度予定されている宇宙研メインフレーム計算機3台のリプレースの件があり、分散化、ワークステーション化の中でのISASのあるべき計算機システムの形態が議論されました。また今後、重要度の増す、サイエンスデータベース計画DARTS(Database for ARchiving Transformed data of Scientific satellite)については、各委員の御専門の立場から、貴重な御意見を頂きました。
(中谷 一郎)


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宇宙研の打ち上げた人工衛星及びロケットモ−タの消息

 宇宙研は1995年3月の「SFU」の成功で合計23個の衛星を軌道に乗せた事になる。又91年11月1日の「ぎんが」の落下を含めると表に示した通り9個の衛星が落下した。(国際登録番号表示で衛星は原則的にはAであるが時にはBのこともある。)。この情報はNASA の GSFC (Goddard Space Flight Center)にある軌道情報デ−タベ−ス OIG (Orbital Information Group)の BBS (Internet Bulletin Board System)にインタ−ネット経由でアクセスすることができて、必要なデ−タを検索したので、昨年12月末現在の軌道上にある衛星・ロケットモ−タ・衛星打ち上げ時に分離した部品等を一覧表にした。

 この軌道情報デ−タベ−スには軌道要素デ−タと衛星に関するレポ−ト情報が登録されている。このシステムは UNIX システムで構築されているので、宇宙研内のネットワ−クに接続されているワ−クステ−ションからtelnetコマンドでシステムを呼出し検索する事ができる。この軌道デ−タは数年前まではNASAの軌道デ−タレポ−トとして郵送されてきたが、世界中からの申込が多く財政的にパンクしたため第1段階として公衆回線(1200又は2400 bpsのパソコン通信)によるデ−タベ−スシステムが構築されたが、国際電話のため1回のアクセスに7千円から1万円の電話代がかかり利用者側がパンクしてしまった。そこで利用者からの要望もあり第2段階として近年急速な進歩を遂げているインタ−ネット経由のアクセスが昨年秋から出来る様になった。このお蔭で費用とデ−タ転送(軌道テキストデ−タ1.7 Kバイトが 0.01秒)が高速になった。

 尚 NASAの軌道追跡には電波追跡・光学観測・超遠距離追跡用の一次レ−ダによる追跡が含まれているため、電波を発信している衛星のみならず、電波の発信を停止している衛星及び最終段ロケットモ−タとフットボ−ル大以上の分離部品の軌道要素が登録されている。

 又衛星の日々の軌道変化についてもTLE(Two-Line Element sets)の検索により知ることができるので必要な方は連絡されたい。






(関口 豊)  


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大型計算機に関するお知らせ

氈D阿部さんの定年退職について

   阿部さんは昭和43年5月20日から計算機の仕事をして以来、今年3月末日で退職されるまで約27年間の勤務でした。大変ご苦労様でした。今後はお身体を大切にして、より良き第二の人生を歩んで頂きたいと思います。

.システム・プログラムの相談窓口について

 システム・プログラムの相談窓口は、前年度も何回かお知らせしたとおり、原則としてSE高橋氏(内線2063)が受け、相談内容の切り分けにより各担当者が対応しますので御協力お願いします。 尚、VPP500並列処理プログラム相談については3月末日を持って坂下氏の特別相談は終了しました。今後は上記と同様の相談窓口で対応しますのでよろしくお願いします。

。.ネットワークプリンタの導入について

 ネットワークプリンタがB棟1Fオープン室及びA棟4F、7Fサブテーションに設置されました。印字速度は30枚/分です。4月はテストランで無料ですが、5月からは有料となり1枚当たり3円を予定してます。又、ネットワークプリンタ導入に伴い、B棟1階オープン室、A棟4階サブステーションのNLPが各1台5月末に撤去されます。

「.大型計算機の4月・5月の保守作業予定


M:システムメンテナンス

」.大型計算機4月・5月連休の運転予定



(関口 豊)


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大型計算機システムのリプレースについて

 既にお知らせしましたように、現在、計算機運営委員会を中心に大型計算機システムのうち、汎用大型計算機(M1800/20)および衛星運用計算機(M770/10 1号機、2号機とも)を平成7年度中にリプレースするための準備を進めています。現在、具体的な構想の検討をしていますが、ユーザのみなさまのご意見をうかがうため、第2回の大型計算機リプレースに関する討論会を3月23日に開催し、貴重な御意見を多数、頂きました。
(松方 純)


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編集発行:文部省宇宙科学研究所
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