No.210 |
<研究紹介> ISASニュース 1998.9 No.210 |
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デブリ問題の本質的な解決には
1) 環境計測とモデル化,
2) 衝突からの防御,
3) 発生防止,
の三つのアプローチが必要である。航空宇宙技術研究所では平成2年以来宇宙科学研究所をはじめ,国内外の関連機関との密接な連携のもとに超高速衝突防御技術に関する研究を進めてきたが,デブリ問題の解決に総合的に取り組むために,平成10年度から7年間の予定で,特別研究「宇宙環境安全・利用技術に関する総合的研究」を実施している。ここでは,最近のデブリ環境とこれまでの研究成果の一部を紹介する。
シャトルとISSの安全運用のためには1mm〜10cm領域の環境を明らかにする必要があり,NASAは1990年以来Haystackレーダーによる観測を継続して実施している。これは周波数10GHz(波長3cm)のレーダーで北緯42゜に位置し,高度1,000kmで1cmオーダーのデブリを観測可能である。観測の結果,高度850kmから1,000kmの領域に新しいデブリ生成源が存在することが明らかになったが,検討の結果,ロシアの海洋偵察衛星(RORSAT)の原子炉から漏洩したNaK液滴であると推定されている。また,NASAは観測精度を更に上げるために1994年からHaystack補助レーダ(HAX)で観測を実施している。
現在のところ,1cm〜10cmのデブリは10万個,1mm〜1cmのものは3,500万個程度存在すると推定されている。空間密度は高度によって異なっており,850km,1,000km,1,500km近傍にピークがある。1,500km以上になると,高度とともに密度は減少するが,準同期軌道と静止軌道付近に鋭いピークが存在する。
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図3 成型爆薬試験装置
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(とだ・すすむ)
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