固体惑星科学
小惑星を調べて太陽系の始まりを考えるお仕事です!

名前: 安部 正真
(あべ まさなお)
専門: 固体惑星科学
実際にしている仕事はどんなことなの?
 

太陽系の中の小惑星という星に探査機を届けて、その表面から「小惑星のかけら」を取って帰ってくる計画に関わっています。かけらを取る装置を作ったり、探査機から小惑星を観測する装置を作ったりしました。また地上の望遠鏡から探査機が行く小惑星の観測なども行っています。

子供のころはどんな子供だったの?
好きなものとか、夢中になったものは何?
 

鉄道が好きでした。国鉄(今はJR)のすべての路線に乗ってみたいなんて考えていました。
本で読むだけでなく実際に体験してみたいという気持ちが強かったと思います。実験や観察も好きでした。台風で大雨の時には庭にバケツを置いて、どのくらい水がたまるか調べたりしていました。ペルセウス座流星群のある夜に庭にござを敷いて一晩中流れ星を眺めたりしていました。

どうして宇宙の仕事をしたいと思ったの?
 

自然現象に興味を持っていたので、大学では地球物理学を専攻しました。海洋学や気象学にも興味がありましたが、たまたま、宇宙研の先生が大学の併任をされていて、比較惑星科学という研究をされていたので、そちらの研究室に入ったのがきっかけです。もともと太陽系には興味があり、また大学の教養部のときに地学で巡検というのを経験して、路頭に行ってサンプルを実験室に持ち帰って調べることで、その場所の生い立ちを調べるという研究手法に触れていたことも関係があったと思います。太陽系の研究は実際に探査機がその場に行って観察できる(今関わっている探査機は実際にサンプルを持ち帰ることができる)ので、そのような手法が応用できて、かつ一番空間スケールの大きな研究テーマだと思っています。

これから宇宙開発、宇宙研究はどうなるの?
どうなればいいと思いますか?
 

ひとつひとつのミッション(探査計画)を成功させて、その成果を広く一般の人にも理解してもらい、次の探査計画を実現していけるようになればよいと思います。ロケットの打ち上げの瞬間や探査機が目的の天体に到着したときだけでなく、打ち上げまでの状況や、打ち上げに成功してから目的の天体に到着するまでの長い時間にもどういうことが行われているか、一般の人が情報に触れられるようにできたらよいと思います。特に小さな子供たちが宇宙開発、宇宙研究に触れることのできる機会をもっと増やすことができたらと思います。

地球の子供たちにメッセージをどうぞ!
 

自分の身の回りにおきていることに対して、何でもよいので興味を持ってみてください。そしていろいろなことを想像してみてください。もしその中で自分が面白いというものがあったらそれに深く関わってみてください。「好きこそものの上手なれ」ではないですが、自分がやりたいことを見つけてそれを一生懸命やれることは幸せなことです。

 

前のページへ   次のページへ