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宇宙科学研究所長からのメッセージ

3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震とそれにより引き起こされた大津波により被災された方々、そして、津波の影響によって発生した福島第一原子力発電所の事故に伴って避難生活を強いられている方々、およびその周辺住民の方々に心からお見舞い申し上げます。特に、宇宙研が1971年以来2007年まで、400機以上の大気球を放球してきた大船渡市にも津波は大きな爪痕を残したとの報道に接し、大変心配しているところです。

相模原キャンパスについては幸いにも在勤・在籍の教職員や学生に人的被害はなく、建物、施設等についてもわずかな被害にとどまりました。また、開発中の科学衛星、探査機や、「はやぶさ」が持ち帰ったサンプル等にも被害はありませんでした。

しかしながら、その後の電力不足に伴う計画停電(宇宙研は第4グループに属しています)や節電要請などがあり、相模原キャンパスでのさまざまな活動に困難が生じています。

そのような状況の中で、軌道上の科学衛星、探査機については、若干の制約はあるものの、自家発電をも利用して安全な運用を継続しています。プロジェクト関係の各種地上試験も、現時点では殆ど休止状態ですが、節電や停電の制約の中で、優先度の高いものから開始の計画を練っているところです。

相模原キャンパスの情報システムは、一部を除き、停電が計画されている時間帯には停止し、給電再開後に手動で再立ち上げを行っている為に、その間は宇宙研のホームページにアクセスできなくなり、宇宙研内のサーバーが停止するなど、ご迷惑をおかけしていますが、今暫くご容赦をお願いします。

相模原キャンパス展示室の見学についても、3月中の団体見学はいったんすべてキャンセルとし、自由見学も当面は中止とさせていただいていますが、公開開始に向けて準備を進めています。

電力事情にかんがみると全面復旧にはやや時間がかかるものと思われますが、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

宇宙科学研究所長 小野田 淳次郎

2011年3月23日

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