TOP > トピックス > トピックス > 2009年 > 「かぐや」、地球のダイヤモンドリング撮影に成功
「かぐや」、地球のダイヤモンドリング撮影に成功
JAXAとNHKは、2009年2月10日(日本時間)の「半影月食」時に、月周回衛星「かぐや」からハイビジョンカメラ(HDTV)によって、地球が太陽の大部分を覆い隠し、地球がダイヤモンドリングのように見える瞬間を動画撮影することに成功しました。この現象が月から撮影されたのは、世界で初めてのことです。撮影は、「かぐや」に搭載されたNHK開発の宇宙仕様のハイビジョンカメラ(HDTV)によって行われたものです。「かぐや」で撮影した動画をJAXAにて受信し、その後、NHKにおいてデータ処理を行いました。
※半影月食とは、太陽、地球、月がほぼ一直線に並び、月が地球の半影(月から見て太陽が地球により一部隠されて見える)に入る現象で、月に届く太陽の光量が減るため地球からは月の表面がいつもより暗く照らされて見えます。月を極軌道で周回する「かぐや」が月食に遭遇するのは、最大で年に2度程度と大変貴重なものです。
これまでに「かぐや」が得た数々の科学観測データ可視化画像およびハイビジョンカメラによる映像等を公開しています。
JAXAデジタルアーカイブスHP:http://jda.jaxa.jp/
2009年2月18日