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大気球実験「B50-50」号機の状況と今後の気球実験について

2007年9月12日 宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究本部 発表

宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2007年8月30日午前6時2分に放球した気球B50-50号機は、一時、陸上に落下する懸念がありましたが、結果的には、気球部を三陸沿岸海上で回収したことをお知らせしました。その後、回収された気球などの解析から気球が破断出来なかったことがわかりました。

今回の「B50-50」実験では、気球の落下点を制御する初の試みのために、従来とは大幅に異なる気球破断機構を採用しており、不具合が、この新しい機構に生じたことを確認しました。この実験に関しては今後、原因の詳細な検討と対策を確立するまで打ち上げを見合わせることとしました。
一方、JAXAでは、今回の一連の実験で予定されている残りの3つの実験に関して、安全性、信頼性を慎重に検討した結果、気球部を破断させるための機構は従来、国の内外で過去20年間に1000例を超える気球飛翔を終了させた十分な実績のある方式であることから、追尾のための搭載装置にいっそう信頼性を向上させるための改良を加えた上で、9月13日以降のできるだけ早期に実験再開をすることとしました。

「B50-50」気球実験では関係諸機関に多大のご迷惑をお掛けしたことを心よりお詫び申し上げます。

2007年9月12日

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