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赤外線天文衛星「あかり」主要ミッションを終了
−観測運用は新たな段階へ−

赤外線天文衛星「あかり」は2006年5月8日の本観測開始以来順調に運用を続けていましたが、2007年8月26日17時33分(日本時間)、観測装置と望遠鏡を冷却している液体ヘリウムを使い切ったため、全天サーベイを含む遠赤外線ならびに中間赤外線での観測を終了しました。

打上げからの液体ヘリウム保持期間は550日におよび、「あかり」は当初の目標である1年を越えて観測を継続しました。この間に、全天の約94%の領域について遠赤外線サーベイ観測を、また中間赤外線サーベイ観測や5000回以上の指向観測を達成しました。得られた観測データの解析が、精力的に進められています。

今後、「あかり」は観測装置の冷却を機械式冷凍機のみで行う状態に移行し、この状態で性能を発揮する近赤外線装置を使った観測を続ける予定です。しばらくは、そのための準備と装置の性能評価を行います。

「あかり」を応援して頂いた皆様に深く感謝致します。

「あかり」プロジェクトマネージャー 村上 浩

2007年8月28日

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