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「ひので」命名の理由
さる9月23日、内之浦宇宙空間観測所からM-Vロケット7号機によって 打ち上げられ、地球周回軌道に投入された太陽観測衛星SOLAR-Bは、実験班の投票を参考にして「ひので(Hinode)」 (日の出、sunrise)と命名されたことが、打上げ後の記者会見で発表されました。その命名の理由をここに 掲載します。
- 人類の太陽についての理解を革命的に進化させる意味において、太陽物理学の21世紀の「日の出」を 招来する衛星ミッションであること。
- 宇宙科学の国際協力を、日本が軸になって推進する意味において、現在軌道にある「すざく」 「あかり」とともに、JAXAが世界のサイエンス・センターとして、宇宙科学の新しい時代の「幕開け」を 先導するミッションであること。
- 607年、聖徳太子が遣隋使を派遣した際に、時の中国の皇帝に宛てて「日出づる処の天子、日没する 処の天子に書を致す。つつがなきや。……」と国書に記した故事は人口に膾炙しています。1955年の日本の 宇宙開発から数えて51年目の節目にあたる2006年を、日本の宇宙開発が新たな50年の雄飛の始まりの年に したいとの気概も「日の出」に込めました。
- 同時に、「陽はまた昇る」という言葉に象徴されるように、日本と日本国民が再びかつての勢いを取り戻し、 世界の人々のために大きな役割を果たせる時代が到来することを願う気持ちも読み込みました。
- 命名に当たっては、シンプルで呼びやすく一般の人々にも、また国際的にも分かりやすい名前であることを 心がけたつもりです。
2006年9月28日