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M−Vロケット7号機の第1組立てオペレーション終了

M−V―7号機第1組立てオペレーション、本日最終日です。4週間にわたる長丁場でした。1段・2段ロケットを整備塔につみあげ、ただいまM組立て室では3段ロケットと2/3段接手の結合作業が行われています。事故もけが人もなく、オペは無事に終了しようとしています。昨日までは、緊張感に包まれた実験班でしたが、もうすぐ無事に終わる、明日は家族のもとに帰れる、という期待感が班員の表情を明るくしています。

6月22日に始まった本オペでは、全段の推力方向制御装置のチェックを始めとして、1段・2段ロケットの組立て、整備、移動、積上げと大きなイベントが続きました。天候に左右される作業が多く、神経を使いましたが、これまでのところ大きなトラブルもなく順調です。と書くと、必ず「じゃあ小さなトラブルはあったんだ」と深読みをする人がいますが、まあ否定はしません。オペに小さなトラブルはつきものです。大事なことは、その期間中に完全に解決することです。その意味では、後続のオペに何ひとつ影響を及ぼすことなく、予定された作業をすべてこなせたと報告ができる状態にあります。

このオペが終わり8月の声を聞くと、内之浦にはいよいよSOLAR−B衛星が入ってきます。中旬から電気系のチェックが主体となる第2組立てオペが始まります。そして9月に打上げです。ほとんど休むことなく一気に進みます。ロケット系の班員は明日よりつかの間の休息期間に入ります。

M組立室に並べられた第1段モータのセグメント1(奥)とセグメント2(手前)

整備塔に吊り込まれる第1段モータのセグメント2

第2段モータの整備塔吊り込み

2006年7月21日

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