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「はやぶさ」小惑星のサンプル採取成功に確信 88万人署名入りのターゲットマーカも発見!
11月26日「はやぶさ」探査機による第2回着陸/試料採取が行われました。試料採取に必要なすべての指令が実施された事が確認され、「はやぶさ」プロジェクトチームは世界初の小惑星の表面物質の採取に成功したと確信しています。今後、「はやぶさ」からの詳細データが届けば、状況証拠が得られるものと考えています。
「はやぶさ」は、11月25日午後10時頃に地上からの指令でイトカワより高度約1kmから本格的な降下を開始しました。その後、26日午前6時頃(日本時間)から垂直降下を開始し、同午前6時25分頃(日本時間)継続降下(GOコマンドを地上より発信)後、ホバリングを経て着陸と試料採取を試みました。解析したデータにより、はやぶさは、弾丸発射に始まる一連のシーケンスを終了しイトカワから高度数kmまでの飛翔は順調に行われたことがわかりました。また、太陽電池の出力・探査機の姿勢等全て正常な状態にありました。
その後、イトカワより上昇中に姿勢の乱れが生じたため、探査機がセーフホールドモードに移行し、現在その復旧運用を行っています。そのため、着陸・試料採取の詳細データの取得には、なお数日かかるもようです。通信・搭載機器等は正常に機能しています。
さらに、探査機「はやぶさ」は、11月20日に投下したターゲットマーカを、本日のタッチダウン降下中に撮像した画像で確認することができました。このターゲットマーカには、149カ国88万人の名前が刻まれており、イトカワ表面に見事着地していました。
左側の画像が11月20日午前4時58分に投下前に撮像した「ミューゼスの海」で、右側の画像が本日11月26日午前6時24分に撮像した画像です。赤丸の中で白く光っているのが、88万人の署名入りターゲットマーカです。
11月20日午前4時58分撮像(左)、11月26日午前6時24分撮像(右) |
ターゲットマーカ(拡大画像)
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2005年11月26日