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すざく(朱雀、Suzaku)  命名の理由

  1. 朱雀は東洋の伝説上の鳥の姿をした宇宙の守護神で、災厄を祓い、福を招くとされている。 日本のX線天文衛星シリーズ、「はくちょう」、「てんま」、「ぎんが」、「あすか」を 引き継ぐにふさわしい名前である。
  2. 日本のX線天文衛星のはじめての試みは、打上げ失敗であった。 その再挑戦は白い鳥「はくちょう」が担い、その後の発展の道を開いた。 ASTRO-Eの失敗は、今度は赤い鳥「すざく」が引きついで、新しい発展の歴史を 開く。
  3. 朱雀は、藤原京、平城京において、朱雀門、朱雀大路に名を残している。 日本文化の全盛を導いた「あすか」時代を引き継ぐにふさわしい名前である。
  4. 中国の星座である二十八宿は、四神(玄武、青龍、白虎、朱雀)の名により 7宿ずつ4つにまとめられ、それぞれ四神の姿をかたどるとされる。 そのうちの一つ、南方朱雀に属する天空の領域には、おとめ座銀河団をはじめとする ASTRO-EIIの重要な観測対象となる空の方向が含まれている。

2005年7月10日

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