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S-310-35号機 発表文

 高緯度熱圏下部における大気運動の解明を行うことを主目的としたS-310-35号機は、日本標準時 平成 16 年12月13日9時33分(現地時間1時33分)、アンドーヤロケット射場(ノルウェー)から上下角81度で発射されました。
 ロケットの飛翔及びタイムシーケンスは順調で、ヨーヨーデスピナーは発射後 55秒に作動し、60秒後に開頭が行われました。その後搭載機器は予定どおり観測を開始し、メイン観測器とサブ観測器の切り離しが100秒後に行われました。アンドーヤロケット射場の速報値によるとロケットは発射後約180秒で頂点高度140kmに達し、計画どおりアンドーヤ北方海上に着水しました。
 搭載機器はすべて正常に作動し、中性大気粒子の温度や密度等の観測が行われ良好なデータが取得されました。
 また、同時にトロムソ(ノルウェー)におけるレーダー観測及びスキボトム(ノルウェー)における地上観測も行われました。
 詳細なデータ解析は、今後日本において行われる予定です。
 本日の天候は晴、東の風 3m/秒、気温 1 ℃でした。

 本ロケット実験にご協力頂いたアンドーヤロケット射場及び関係各機関に心より感謝いたします。

2004年12月6日

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