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ESA宇宙科学計画の全面見直し“New Cosmic Vision”
ベピ・コロンボ(BepiColombo)日欧共同水星探査計画、次のステップへ

 2003年11月、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の科学プログラム委員会(Science Programme Committee:SPC)は宇宙科学計画の全般的な見直しを行い、“New Cosmic Vision”と銘打って再出発することになりました。その結果、大型の国際水星探査計画「ベピ・コロンボ」に関しては、かねてより技術的・経費的リスクが懸念されていた着陸機を本ミッションから切り離し、日欧協力の中心である2機の探査機(MMOとMPO:詳しくは、ISASニュース1月号のベピ・コロンボの項参照)を一体で、ソユーズ・フレガート2Bロケットによって確実に2011-2012年のWindowに打ち上げることになりました。SPCの結論を踏まえ、ESAではMPOに搭載される観測装置を公式選定するための作業が1月から始まりました。JAXAもMMOの観測装置について同様な作業を開始します。紳士協定で行ってきたJAXA・ESA間の協力も文書化する必要があり、LOA(Letter of Agreement)の準備を進めているところです。

(向井利典)

2004年3月11日

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