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ISASニュース

松尾弘毅 宇宙研元所長「Theodore von Karman(セオドア・フォン・カルマン)賞」受賞

No.416(2015年11月)掲載

 10月中旬にイスラエルで開催された第66回国際宇宙会議(IAC 2015)で宇宙研の元所長である松尾弘毅名誉教授がTheodore von Karman賞を授与されました。

 同賞は選挙による1200名の会員を擁する国際宇宙航行アカデミー(IAA)が贈る、アカデミー創設者であり航空工学の父と称される von Karmanの名を冠した最高位の賞で、宇宙分野における生涯を通じた貢献に対して授けられます。

 これまでArthur C. Clarke博士、Raimar Luest 元ESA(欧州宇宙機関)長官、Edward C. Stone元NASA JPL(米航空宇宙局ジェット推進研究所)所長など著名な研究者、指導者が受賞者に名を連ね、日本からは小田稔、秋葉鐐二郎両宇宙研元所長が受賞されています。

 帰国後間もない松尾先生に感想を伺いました。

 「名誉なことです。ある程度の年齢に達すると半自動的にもらえるのと違って、コミュニティから認知されたのですから……。受賞理由などは面はゆい限りですが、日本初の人工衛星である『おおすみ』のときに現役で、まだウロウロしているのですから、『生涯を通じて』というところだけは当たっているかもしれません。

 受賞式でのあいさつは以下のように締めくくり、不遜かもしれませんが、受けました。
── Years ago, I received von Braun Award from National Space Society because of “HAYABUSA”, and now von Karman Award. If there is any other award named after von Someone、 I will be happy to apply for it.」

(稲谷 芳文)

授賞式での松尾弘毅名誉教授(左から3人目)と賞状

授賞式での松尾弘毅名誉教授(左から3人目)と賞状