修士課程1年生だった1998年、日米の学生が参加して共同の衛星プロジェクトを検討するシンポジウムがハワイで開かれました。その席上で突然、スタンフォード大学のボブ・トィッグス教授がジュース缶を手に持って、「これを衛星にして打ち上げる」と言いだしました。設計しかやったことのない学生が、いきなり衛星などつくれるわけがない、と思ったのですが、トィッグス教授は「You can do it!」と叫ぶんです。私たちはそれを"魔法の言葉"と呼んでいました。それでみんなの心に火が付いたのですが、やり始めてみたら"地獄"を見ることになりました(笑)。