宇宙科学情報解析論文誌

宇宙科学情報解析論文誌の趣旨

近年，宇宙科学においては，衛星・探査機や搭載観測装置の高機能化によって，多様な科学観測データや衛星・探査機システムの情報を取得できるようになりました．こうした科学観測データや衛星・探査機システムの情報から効率よく科学的成果の創出，工学的知見の獲得，等をする為には，ユーザによる高度なデータ処理・解析を容易にする，従来以上に利便性の高いデータ・サービスの実現が求められています．また，オープンサイエンス化の流れに対応する必要性，科学観測データの科学研究目的以外の利用促進，技術情報の保護など，宇宙科学分野においてもデータにまつわる課題はますます増えています．

このような状況を鑑み，宇宙科学情報解析論文誌（Journal of Space Science Informatics Japan）では，広い意味で宇宙科学に関連するデータについて，そのデータ処理・解析・利用の手法や，様々なデータ・サービス技術やそれを応用したシステムの構築，システム運用技術，衛星・探査機運用への応用，等，宇宙科学と情報科学・情報工学等にまたがる学際的な研究開発をトピックとした研究論文を広く募集します．

本論文誌では，学術的な新規性や独創性がある研究論文に留まらず，使用する技術が既存技術の組み合わせに過ぎないものであっても，報告内容に独創性がある論文や，データ・サービスの開発記録として広く共有する価値の高い情報を含む論文，等，宇宙科学分野におけるデータにまつわる諸課題の解決に向けた知見を集約することを目指します．これによってこの論文誌は，こうした研究開発に携わる研究者・技術者の情報交換を促進すると共に，将来的には宇宙科学情報解析に関する研究開発の学問的な体系化と発展に貢献します．

第12号 募集締切

2022年8月31日（水）17:30 JST (必着)

今後，宇宙科学情報解析論文誌は通年募集とすることを検討しています．

上記募集締切を過ぎて投稿された原稿は，第13号（次年度末発行予定）論文誌に対する投稿として受け付けます．

投稿方法

• 執筆要領および以下の要領にしたがって，原稿を準備して下さい．執筆要領・原稿テンプレート・著作権の了解事項については，以下からダウンロードして下さい．
  • 執筆要領 （JAXA出版物作成要領 抜粋）
  • JAXA出版物投稿に当たっての著作権の了解事項
  • 1 和文 1段組みテンプレート
  • 2 和文 2段組みテンプレート
  • 3 英文 1段組みテンプレート
  • 4 英文 2段組みテンプレート
• 論文は日本語または英語にて記述して下さい．タイトル・本文が日本語の場合，英文のタイトル・要旨もご記載下さい．
• 英文氏名は，姓・名の順にご記載下さい．
• JAXA所属の場合，所属に「宇宙航空研究開発機構」は記載せず，部署名をご記載下さい．
• 編集時にページ番号やヘッダー等を入れますので，PDFではなく，編集可能なファイルにてご投稿をお願いします．ファイル形式は Microsoft Word の他に LaTeX も受け付けます．（LaTeX の場合，画像を含むパッケージでお送り下さい．）
• ページ数は4～10ページを目安として下さい．
• 以上の要領に従って作成した論文原稿の電子ファイルを plainsympo AT c-soda.isas.jaxa.jp (ATを@に変えてください) 宛にメール添付でご投稿下さい．
• 「JAXA出版物 投稿に当たっての著作権の了解事項」をお読みになり，了解した旨を投稿の際に原稿ファイルの送付と共にお知らせください．
• 投稿料は無料です．

集録の出版形態

査読付きの「宇宙科学情報解析論文誌」（英語名:Journal of Space Science Informatics Japan）として，JAXAの研究開発報告(Research and development Report; RR）の形態で出版します．「JAXAリポジトリ」からオンラインで参照可能になり，各論文にURIとDOIが付与されます．

※以下のリンク（外部サイト）にて，宇宙科学情報解析論文誌1号から11号を参考にして下さい．

宇宙科学情報解析論文誌 (JAXA Repository)

査読ガイドライン

以下のガイドラインに従った査読を行います．投稿者は査読ガイドラインに留意して論文を作成して下さい．

• 広く宇宙科学関連データに関するデータ処理手法，データ解析手法，新しい利用手法，データベース構築技術およびそれらを応用したシステムの構築技術，システム運用技術，等，宇宙科学と情報科学・情報工学等にまたがる学際的な研究開発をテーマとした論文である．
• 報告内容は独創性が高い，あるいは，研究開発の記録として広く共有する価値の高い情報を含んでいる．（既に公表された研究開発のより詳細な報告や公表される予定のシステム・サービスに関する研究開発の概略紹介も含む．）
• 日本語，英語（要旨）で明瞭に記述されている．
• 執筆要領に従っている．