ペンシル再現チームは本番2日前の17日から会場の幕張メッセにて準備に入りました。 機材の搬入、スタンドの組み立て、計測機器の設置などをこなしていきます。 この日は会場の空調が入っていなかったために屋内はとても蒸し暑く、汗だくになりながらの作業が続きました。

18日は、スタンド周りと計測機器の配線の最終チェックを午前中に完了し、午後のリハーサルに 備えます。リハーサルでは、イベント進行のタイミングなどを問題がないかチェックしていきます。 特に慎重に議論されたのが、非常事態での対応の仕方です。小さいとはいえ、火薬の詰まったロケットなので 危険性がないとはいえません。点火系に異常があったら?地震が起きたら?などと具体的に想定し 対策を決定していきます。

そして19日の本番当日。
10時の開場とともに、大勢のお客さんが入ってきました。
ペンシル再現チームは最終的な打合せを行い、あとはタイムスケジュール開始を待つのみです。
式典中の会場の様子です。用意した椅子に座りきれないほど大勢の方にみていただきました。


記念式典では、日本のロケット開発の歴史や50年前の技術者の方々のインタビューももり込まれた 映像が上映され、とても興味深いお話を聞くことができました。
下の写真は、本番中のペンシル再現チームの様子です。 この日のために何度も実験を繰り返してきましたが、本番一回目のときはさすがに緊張しました。

午後の実験では、お客さんの前で一言ずつ話すチャンスもありました。 発射のときより緊張したメンバーもいたのではないでしょうか?

一般のお客さんにも、ペンシルロケットとスタンドを間近で見学していただきました。

当日は、午前の記念式典の中で一回、午後は二回の発射が行われました。 実験は全て成功!即時解析した飛翔計測データと高速度カメラの映像は、 会場のスクリーンでお客さんに見ていただくことが出来ました。
ペンシル再現チームが発足してから約3ヶ月、試行錯誤を繰り返しながら 各種試験を行い、ペンシルロケットフェスティバルで大勢のお客さんの前で 安全に水平発射実験を再現することが出来ました。これで再現チームの活動は ひと段落したことになります。
