06/3013:09:34: 今日の IKAROS(6/30) - Daily Report - June 30, 2011
Category: Operation
Posted by: IKAROS
本日(6/30(木))はフルパスで、スピン状態の確認をメインに行いつつ、
パス後半でスピンアップを行いました。
並行して、データレートのおおよそ半分を利用してレコーダの再生もしています。
現在は太陽角が1deg前後でほぼ太陽に対して真正面を向いている状態ですが、
姿勢を変更するリオリも今後行っていく予定です。
今月の運用はこれで終了で、早いもので1年の折返し地点に差し掛かりましたので、
Ikarosの後期運用の半年間をざっと振り返ってみたいと思います。
まず1月ですが、昨年末から通信不可帯を通過して、
タイマによるアンテナ切替え後、
前回から約3週間空いた年明け後最初の運用でもIkarosに異常はなく、
追尾にも特に支障ありませんでした。
当時はビーコン運用で健全性の確認を行っていました。懐かしいですね。
2月に入ると通信状態がよくなり、レンジング計測(3パスコースティング)や
8bpsでテレメトリが取得できた日も多くありました。
3月に入ると地球との距離が約1AU近くと離れた極大期でもありましたが、
通信状態の変化に伴い受信機が度々Lock OFFしてしまい、
パス後半はビーコン運用に切り替えたことも度々ありました。
そして、震災そして計画停電の影響もありました。
なお、薄膜太陽電池の計測なども含め、
必要なコマンドはタイムラインで事前に登録しておき、
データはレコーダに記録してあります。
また、太陽距離が離れてきましたので、推進系設定温度の変更なども行いました。
4月も中旬は度々ビーコン運用を行っていましたが、
合間の期間はデータレコーダの再生を可能な限り行ってきました。
そして5月はようやく地球角が改善して
テレメトリが問題なく復調できるようになりましたので、
Ikarosのパスも大幅に増やし、
これまでの期間のデータ取得や推進系の試験を行っています。
また、太陽から最も離れた遠日点を迎え、温度も極小期でした。
6月からはいよいよスピンダウン運用。
これまでは約4日に1回スピンアップを行うサイクルでしたが、
ある閾値になったタイミングで行う方式に切り替えました。
レートの減少に合わせてカメラでの撮影も行っています。
日々の運用はメンバがBlogで語っているようにもっと奥が深く、
光圧加速の実証や航行技術の獲得など、後期運用のミッションの成果も
楽しみなところですが、日数を積み重ねるとこの半年で運用パスは90パス。
大まかに2日に1回のペースですが、学生当番さん、コマンダさんや
臼田局の皆様のお力のお蔭でもあります。
8月からはだんだん地球との距離も離れていきます。
来月7月は週4日ペースでの運用になりますが、
Ikarosの動き(物理的な挙動を含めて)には目が離せませんので、
これからもIkaros-Blogにお付き合いください。
次回は明日(7/1(金))の予定です。(H2)
6/30のIKAROS
太陽距離: 1.03AU
地球距離: 109743248km, 赤経=27.7°, 赤緯=6.0°
金星距離: 1.41AU(211442619km)
姿勢:スピンレート=0.2rpm, 太陽角=1deg
Today's IKAROS
Sun Distance: 1.03AU
Earth Distance: 109743248km, RA=27.7deg, Dec=6.0deg
Venus Distance: 1.41AU(211442619km)
Attitude: Spin Rate=0.2rpm, Sun Angle=1deg
パス後半でスピンアップを行いました。
並行して、データレートのおおよそ半分を利用してレコーダの再生もしています。
現在は太陽角が1deg前後でほぼ太陽に対して真正面を向いている状態ですが、
姿勢を変更するリオリも今後行っていく予定です。
今月の運用はこれで終了で、早いもので1年の折返し地点に差し掛かりましたので、
Ikarosの後期運用の半年間をざっと振り返ってみたいと思います。
まず1月ですが、昨年末から通信不可帯を通過して、
タイマによるアンテナ切替え後、
前回から約3週間空いた年明け後最初の運用でもIkarosに異常はなく、
追尾にも特に支障ありませんでした。
当時はビーコン運用で健全性の確認を行っていました。懐かしいですね。
2月に入ると通信状態がよくなり、レンジング計測(3パスコースティング)や
8bpsでテレメトリが取得できた日も多くありました。
3月に入ると地球との距離が約1AU近くと離れた極大期でもありましたが、
通信状態の変化に伴い受信機が度々Lock OFFしてしまい、
パス後半はビーコン運用に切り替えたことも度々ありました。
そして、震災そして計画停電の影響もありました。
なお、薄膜太陽電池の計測なども含め、
必要なコマンドはタイムラインで事前に登録しておき、
データはレコーダに記録してあります。
また、太陽距離が離れてきましたので、推進系設定温度の変更なども行いました。
4月も中旬は度々ビーコン運用を行っていましたが、
合間の期間はデータレコーダの再生を可能な限り行ってきました。
そして5月はようやく地球角が改善して
テレメトリが問題なく復調できるようになりましたので、
Ikarosのパスも大幅に増やし、
これまでの期間のデータ取得や推進系の試験を行っています。
また、太陽から最も離れた遠日点を迎え、温度も極小期でした。
6月からはいよいよスピンダウン運用。
これまでは約4日に1回スピンアップを行うサイクルでしたが、
ある閾値になったタイミングで行う方式に切り替えました。
レートの減少に合わせてカメラでの撮影も行っています。
日々の運用はメンバがBlogで語っているようにもっと奥が深く、
光圧加速の実証や航行技術の獲得など、後期運用のミッションの成果も
楽しみなところですが、日数を積み重ねるとこの半年で運用パスは90パス。
大まかに2日に1回のペースですが、学生当番さん、コマンダさんや
臼田局の皆様のお力のお蔭でもあります。
8月からはだんだん地球との距離も離れていきます。
来月7月は週4日ペースでの運用になりますが、
Ikarosの動き(物理的な挙動を含めて)には目が離せませんので、
これからもIkaros-Blogにお付き合いください。
次回は明日(7/1(金))の予定です。(H2)
6/30のIKAROS
太陽距離: 1.03AU
地球距離: 109743248km, 赤経=27.7°, 赤緯=6.0°
金星距離: 1.41AU(211442619km)
姿勢:スピンレート=0.2rpm, 太陽角=1deg
Today's IKAROS
Sun Distance: 1.03AU
Earth Distance: 109743248km, RA=27.7deg, Dec=6.0deg
Venus Distance: 1.41AU(211442619km)
Attitude: Spin Rate=0.2rpm, Sun Angle=1deg
