油断していたら、ついに私にまで自己紹介がきてしまいました。。。
 1年ほど前からチームに参加させていただいています、星野です。

 昨年7月末に前プロジェクト(SELENE)が解散して相模原に移ったのがきっかけで、当時はIKAROSは総合試験が始まったところでした。
 最初は手探りで、試験日報を数週間書くのも一苦労だった記憶がありますが、先日の相模原特別公開でIKAROS実物大ペタルの展示を行った相模原C棟にて、初期電気試験に始まり、熱真空試験、振動試験、ロケットI/F試験などを経て、最終電気試験までと、今年3月までに一通りの検証が行われました。
 4-5月には種子島に40日間近く行き、最終の射場電気試験から、Blogでも紹介されているように、SFA、VABでのロケット引き渡し後の作業、そして最後の撤収まで行いました。

 これまで打上げ時は筑波や相模原で緊張しながら衛星状態をモニタしていましたが、今回は種子島で、独特の轟音とともに印象に残る打上げとなりました。打上げ後は運用手順とコマンドファイルの作成やスーパバイザなどのローテーションにも入っています。
 送信した指令コマンドからの応答を確認してから次の指令を送るのがこれまで何となくしみついていましたが、地球周回衛星や静止衛星、月周回衛星とは異なり、一連のコマンドをまとめて送信してから3分以上経過後にテレメトリで結果を確認する数千万km離れた交信にも慣れつつあるところです。
 IKAROSがプロジェクト化した3年強の期間のうちわずか1年間でしたが、いろいろと教えていただいたり、実感したことも多くありましたし、川口研の学生さんもかなり積極的に参加されておられ、
若い力を感じるミッションでもありました。
 Blogを読んでいただいても感じられると思いますが、分散協調が有効に機能しているチームと思います。今後もIKAROSチームへの応援を続けていただけたら幸いです。

 と、最後は何だかチームの紹介になってきてしまっているので自己紹介に戻りますが、SELENEでは、前出の米倉さんは地上系の追跡管制系を担当されていましたが、データの流れでいくと更に下流のミッション運用・解析系を担当しています。
 元々の専門は惑星科学ということもあり、現在も、相模原キャンパス内にある月ミッション運用・解析センター(SOAC)にて「かぐや」のデータ処理やデータ公開などを継続して行っています。
様々なミッション機器のデータが多数ありますので、こちらも興味がありましたらJSPECのホームページから辿って、是非アクセスしてみてください。