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Category: Operation
Posted by: IKAROS
本日の運用では,再生レンジング,スピンアップ,
薄膜太陽電池性能評価の後,
通信不可帯に向けた最終設定作業を行いました.
あかつきの運用状況次第では,通信不可帯突入前の最終運用となるため,
念入りに各種設定の確認を行いました.

前回の通信不可帯では,バックアップとして自律機能に頼りつつも,
姿勢制御等に必要なコマンドのかなりの部分を,
タイムラインコマンドによって実現していました.
(IKAROSに対して,時刻指定で事細かに動作を指示するイメージです)

今回は,前回の経験も生かして,ほとんどの制御が
自律機能で実現できるように仕込んでいます.
この半年でイカロス君もずいぶん賢くなったものです.

きっと無事に通信不可帯を抜けてくれると信じていますが,
期待と不安の入り交じった複雑な心境ですね.
小学生くらいの子供をひとりでお遣いに行かせる親の心境というのは
こんな感じなのでしょうか.

…と,どうでもいいことを考えながら,今日も早朝からしっかり運用しております.(R)

11/27のIKAROS
太陽距離: 0.72AU
地球距離: 52639818km, 赤経=-151.3°, 赤緯=-10.2°
金星距離: 0.02AU
姿勢:スピンレート=2.3rpm, 太陽角=15.6deg

Today's IKAROS
Sun Distance: 0.72AU
Earth Distance: 52639818km, RA=-151.3deg, Dec=-10.2deg
Venus Distance: 0.02AU
Attitude: Spin Rate=2.3rpm, Sun Angle=15.6deg
Category: Operation
Posted by: IKAROS
本日の運用では,再生レンジングとデータレコーダの再生後,
自律制御関連のコマンドをアップロードしました.
特に金星到着前後は,あかつきの運用が優先されるため,
IKAROSは,自律機能を駆使して,クルージングを行います.

最近,NASAが「NanoSail-D2」というソーラーセイル実験機を打ち上げましたね.
他にも近く,米国惑星協会が「LightSail-1」,英国サリー大学が「CubeSail」
を打ち上げソーラーセイル実験を行います.
いずれも超小型衛星で,質量が5kg程度,膜面積が10~32平方メートルとなります.
超小型衛星でソーラーセイル実験が行われる理由の一つに,
ソーラーセイルはリスクが大きいとみなされていることがあげられます.
実は,ソーラーセイルを用いた本格ミッションの構想は日本以外でもいくつか
提案されてきましたが,いずれも採用されていません.
我々も,ソーラー電力セイルによる木星・トロヤ群小惑星探査計画を
提案していますが,なかなかプロジェクト化されないという状況でした.
そこで,まずは超小型計画でソーラーセイルを実証しよう,ということになります.
ただし,超小型計画では,重量・サイズの制約が厳しすぎて,あまり満足できる
実験ができません.

そんな折,あかつきとの相乗り話が急浮上し,IKAROS計画が誕生しました.
IKAROSはスケジュール等が非常に厳しいという側面がありましたが,
重量・サイズをある程度確保でき,何よりも惑星間飛行で
ソーラーセイルを実証できるという点でとても恵まれていると思います.
(IKAROSの「I」は「Interplanetary」を指しています)

IKAROSが打ち上がる前に,IKAROS計画について学会で発表したことがあります.
「ソーラーセイルのようなリスクのある計画がよく採用されたね.」と
米国の研究者が驚いていたのが印象的でした.
挑戦できるチャンスがある,というのはとても幸運なことだ,と感じずには
いられませんでした.

IKAROSによってソーラーセイルが初めて実証され,第2,第3のソーラーセイル
が誕生しようとしています.
いよいよ,ソーラーセイルを使った本格ミッションの出番だと思います.(O)


11/26のIKAROS
太陽距離: 0.73AU
地球距離: 51503126km, 赤経=-151.5°, 赤緯=-10.2°
金星距離: 0.02AU
姿勢:スピンレート=1.7rpm, 太陽角=17.9deg

Today's IKAROS
Sun Distance: 0.73AU
Earth Distance: 51503126km, RA=-151.5deg, Dec=-10.2deg
Venus Distance: 0.02AU
Attitude: Spin Rate=1.7rpm, Sun Angle=17.9deg


P.S. 深夜の運用をやっていると時間感覚がなくなる.もともとか・・
Category: Operation
Posted by: IKAROS
 11/25の運用は、タイムラインコマンド(実行時刻指定の指令)による
カメラの状態確認を行いました。

 本日は早朝運用のみで、運用時間が短ったため、全ての状態確認が
できませんでした。
 明日(11/26)の運用でデータレコーダからIKAROSの健康状態を示す
データを取得し、未確認の部分を確認する予定です。

 そういえば、某くryoま・・・、もとい、川口先生が、東京証券取引所の
12月30日の今年最後の株取引「大納会」にゲストとして招かれる(1年の
取引を締めくくる鐘を鳴らす)と東証から発表があったそうですね。。。

すごい!!すごい!!

( KY )




11/25のIKAROS
太陽距離: 0.73AU
地球距離: 50384495km, 赤経=-151.6°, 赤緯=-10.2°
金星距離: 0.03AU
姿勢:スピンレート=1.9rpm, 太陽角=18.8deg

Today's IKAROS
Sun Distance: 0.73AU
Earth Distance: 50384495km, RA=-151.6deg, Dec=-10.2deg
Venus Distance: 0.03AU
Attitude: Spin Rate=1.9rpm, Sun Angle=18.8deg



今日は何の日?

 ・若田宇宙飛行士が日本人初のISS長期滞在成功により内閣総理大臣顕彰
  を受けた日(2009年)

 ・OLの日:女性週刊誌「女性自身」の1963年11月25日号に初めて「働く
  女性の総称」ということで、オフィス・レディー(OL)が載ったこと
  から、この日を「OLの日」に。
  さまざまな業種のOLの集まり「OLネットワークシステム」が制定。
  (だそうです)


Category: Operation
Posted by: IKAROS
本日の運用では,再生レンジングとデータレコーダの再生を行いました.

「ソーラーセイルについて,アイデア自体は100年ほど前からあり,SFなどでは
よく出てきますが,これまで実現されていませんでした(IKAROSで初めて実現
されました)」という説明をこれまで何回かしてきましたが,
具体的にどのようなSFがあるのでしょうか?
特に有名なのは,アーサー・C・クラーク博士の「太陽からの風」だと思います.

このSF小説は,地球から「月」に向かう宇宙ヨットのレースを描いています.

著者の出身国であるイギリスやソーラーセイルのアイデアが生まれたロシアの
チームがレースの中心であり,残念ながら,日本は出てきません・・

このレースで出てくる宇宙ヨットの形状や制御方法は皆さまざまで,
とても興味深いです.
この中で,IKAROSと同様に,帆をゆっくりと回転させ,その遠心力で帆を張る
スピン方式を採用しているチームがあります.
しかし,このチームは,スピン方式の帆の向きを変えるのに苦戦し・・

驚くべきことに,この小説は1963年に書かれています.
半世紀を経て,(スピン方式の)IKAROSが世界で初めてソーラーセイルを
実証して,間もなく「金星」に到着しようとしています.
ぜひ,アーサー・C・クラーク博士にIKAROSを見てもらいたかった・・(O)


11/23のIKAROS
太陽距離: 0.73AU
地球距離: 48205773km, 赤経=-151.8°, 赤緯=-10.4°
金星距離: 0.03AU
姿勢:スピンレート=2.2rpm, 太陽角=19.4deg

Today's IKAROS
Sun Distance: 0.73AU
Earth Distance: 48205773km, RA=-151.8deg, Dec=-10.4deg
Venus Distance: 0.03AU
Attitude: Spin Rate=2.2rpm, Sun Angle=19.4deg


P.S. 静岡(学会)でガンダムを見てきました.なかなかです.
Category: Operation
Posted by: IKAROS
今日は(私自身にとって)久々の運用でした.

レンジング,スピンアップ制御を実施した後,
カメラの動作確認を行いました.

久しぶりにカメラに電源を投入するということで,
コマンド一つ一つの実行結果を確認しながらの運用でした.
かなり地球距離が大きくなってきていて,電波の伝搬遅延時間が長いので,
相当の時間がかかりましたが,無事に動作していることが分かり一安心です.

私もT2さんと一緒に,静岡でIES兄達と飲みました.
風邪気味だったのですが,お酒を飲むとやはり元気になります.
静岡おでんも大変美味でした.(R)

11/20のIKAROS
太陽距離: 0.73AU
地球距離: 45100260km, 赤経=-151.8°, 赤緯=-10.7°
金星距離: 0.03AU
姿勢:スピンレート=2.5rpm, 太陽角=19.3deg

Today's IKAROS
Sun Distance: 0.73AU
Earth Distance: 45100260km, RA=-151.8deg, Dec=-10.7deg
Venus Distance: 0.03AU
Attitude: Spin Rate=2.5rpm, Sun Angle=19.3deg
Category: Operation
Posted by: IKAROS
今日は久々の運用がありました.ご無沙汰しておりました.
レンジングとデータの再生を行っています.
地球距離がグングン大きくなってきていますので,データの再生も
限られたものしかできません.

あと,推進系のヒータの設定を変更しました.
ご存知のように気液平衡スラスタを使っており,液が噴射することを避けるため
タンクや配管,スラスタには適切に温度勾配をつける必要があります.
そのため,衛星内部の温度が変わってくるたびにヒータの温度設定を
変更する必要があります.


先週自己紹介して下さった南野さんですが,
私を含め,色々な締め切りを守らないIKAROSメンバをきっちりコントロールして下さってます.
ご自身でもおっしゃってますが「仕事の催促」にかけては天下一品ですね.
南野さんにN○Kの料金取り立てに来られると私は払っちゃいますね.今もちゃんと払ってますが.
南野さんには別件でもよく仕事の催促をされるので,心の中で「取り立て屋」と呼んでおります.
嘘です.ごめんなさい.

昨日IES兄達と飲みすぎたのか,声が出ません.
皆さんもお気を付け下さい.(T2)


11/19のIKAROS
太陽距離: 0.74AU
地球距離: 44112671km, 赤経=-151.8°, 赤緯=-10.9°
金星距離: 0.04AU
姿勢:スピンレート=1.9rpm, 太陽角=19.7deg

Today's IKAROS
Sun Distance: 0.74AU
Earth Distance: 44112671km, RA=-151.8deg, Dec=-10.9deg
Venus Distance: 0.04AU
Attitude: Spin Rate=1.9rpm, Sun Angle=19.7deg
Category: Operation
Posted by: IKAROS
 本日は少しだけスピンアップをして2.5rpmにしました.今後,2rpm前後での運用を計画しているために,2.5rpmでの運動を次の運用までモニタすることになります.
 その他,いつも通りデータレコーダ再生等を実施し,IKAROSの体調は良好です.

 今月に入ってから週に数日の運用が続いているため,運用していない間にIKAROS内のデータレコーダに記録されるデータ量が多くなっています.それに反して,地球との距離がどんどん遠くなるために,日に日に通信状態が悪くなり,多くのデータを降ろせないというジレンマ...
 金星に近づくに従って通信状態は悪くなる方向ですので,データレーコダ内のデータも重要な箇所だけピンポイントで地球に降ろすということをしなくてはいけません.せっかく軌道上で取得したデータなのに勿体無いですね.

 寒くなったので昨日から少し風邪気味です.皆様も体調には十分お気をつけ下さい(H)



11/13のIKAROS
太陽距離: 0.75AU
地球距離: 38755867km, 赤経=-150.5°, 赤緯=-12.3°
金星距離: 0.05AU
姿勢:スピンレート=2.5rpm, 太陽角=18.5deg

Today's IKAROS
Sun Distance: 0.75AU
Earth Distance: 38755867km, RA=-150.5deg, Dec=-12.3deg
Venus Distance: 0.05AU
Attitude: Spin Rate=2.5rpm, Sun Angle=18.5deg

Category: Operation
Posted by: IKAROS
 11/12の運用は、データレコーダー(DR)へ蓄積したIKAROSの健康状態や
GAP(ギャップ)やALDN(アラジン)の状態を示すデータの再生、そして
再生レンジングを行うとともに、スピンアップも行いました。

 運用できる日がすごく限られてきているため、また、1回の運用のなかで
できることが限られているため、いろいろなタイミングや状態を見計らい
ながら、せわしない運用が続いています。

 これからの時期の臼田局の運用では、積雪により運用ができないことも
あり得るため、このあたりの覚悟もしながらになります。

 どうかこれ以上、運用時間が減りませんように。。。

 「あかつき」の金星投入も成功しますように。。。

( KY )




11/12のIKAROS
太陽距離: 0.75AU
地球距離: 37966220km, 赤経=-150.2°, 赤緯=-12.6°
金星距離: 0.05AU
姿勢:スピンレート=2.4rpm, 太陽角=18.1deg

Today's IKAROS
Sun Distance: 0.75AU
Earth Distance: 37966220km, RA=-150.2deg, Dec=-12.6deg
Venus Distance: 0.05AU
Attitude: Spin Rate=2.4rpm, Sun Angle=18.1deg



今日は何の日?

 ・「はやぶさ」が探査ロボット「ミネルバ」を放出した日(2005年)
   詳細はこちら↓↓↓

  http://www.isas.jaxa.jp/j/japan_s_history/chapter09/06/09.shtml

 ・「はやぶさ」がスラスタAの中和器AとスラスタBのイオン源Bを組み合わ
   せたクロス接続により軌道変換を再開した日(2009年)
   詳細はこちら↓↓↓

  http://www.isas.jaxa.jp/ISASnews/No.346/ISASnews346.pdf

 ・洋服記念日:1872年(明治5年)の今日、「礼服ニハ洋服ヲ採用ス」と
   いう太政官布告が発布されたことを記念して、全日本洋服協同組合
   連合会が1972年(昭和47年)に制定(だそうです)

Category: Operation
Posted by: IKAROS
IKAROSは本日は非可視データの再生と,レンジングを行いました.

私は他の業務があって2週間ぶりに運用を担当したのですが,
運用室がイカだらけで,びっくりの状態でした.
いただきものやメンバーが持ち込んだイカ系のスナックやイカのおつまみのお陰で
運用室はさわやかな海の恵みの香りに満ちています.
今に始まったことではないですが,久しぶりだとやはり・・・新鮮です.

運用メンバーには,6本足や10本足が好きな人もいるけど,個人的には4本足の食べ物が
好きです(特に角が生えている白黒の生き物).
しかし,順調なIKAROSのテレメトリデータをみると,10本足のあの生き物に
なんとなく感謝してしまう私がいたりして...(Y)

注:IKAROSという名はギリシア神話の神にちなんで名づけられたものであり,
実在の海の生物とは一切関係ありません.

11/6のIKAROS
太陽距離: 0.76AU
地球距離: 34504100km, 赤経=-147.8°, 赤緯=-14.4°
金星距離: 0.06AU
姿勢:スピンレート=2.0rpm, 太陽角=17.2deg

Today's IKAROS
Sun Distance: 0.76AU
Earth Distance: 34504100km, RA=-147.8deg, Dec=-14.4deg
Venus Distance: 0.06AU
Attitude: Spin Rate=2.0rpm, Sun Angle=17.2deg
Category: Operation
Posted by: IKAROS
本日は運用では,昨日同様,スピンアップ,データレコーダの再生,
再生レンジングを行いました.

「最近,IKAROSはスピンアップが多く,姿勢制御をしていませんが・・?」
という質問を受けましたので,少し解説します.

「風車効果」
ソーラーセイルは薄い膜面ですので,太陽の光を受けると少したわみます.
このとき膜が完全に左右対称にはならずにアンバランスが発生し,
膜がわずかにスクリューのような形になると考えられます.
この状態で太陽光を受けると「風車」が「風」を受けて回るのと同様に
スピンアップ・ダウンが生じます.これがいわゆる「風車効果」です.
(扇風機の羽を回すと風が発生する,というよりは,
 扇風機に風を当てると羽が回る,というイメージですね)
ちなみに現在,太陽に近づいていますので,太陽の光がどんどん強くなり,
「風車」に該当する膜がよりたわみやすくなることと
「風」に該当する太陽光圧がより大きくなることが相まって,
「風車効果」はさらに大きくなります.

「太陽光圧トルクによる姿勢制御」
昨日のブログでもありますように,IKAROSはスピン運動をしていて
さらに,大きな膜をもっているために姿勢がとても安定しています.
一方で,IKAROSが太陽に対する角度をそのまま維持しようとすると,
軌道運動を考慮して,姿勢を少しずつ傾ける必要があります.
これを行うために,ガスジェットや液晶デバイスを用いて制御します.
しかし,姿勢制御の方法は他にもあります.
これが,「太陽光圧トルクによる姿勢制御」で,
「はやぶさ」で初めて実践されました.
「はやぶさ」は比較的大きな太陽電池パネルを左右に持っていて
太陽光圧を受けていました.
これらが太陽に対し直角になっていない場合,太陽から受ける力は
左右で異なり,トルクが発生して姿勢がわずかに変化します.
この姿勢変更の速度と軌道運動を完全に一致させると
太陽に対する角度を常に一定にすることが可能となります.
「はやぶさ」では姿勢系や推進系のトラブルが発生したため,
代替案としてこの方法が考案されました.
ちなみに,姿勢変更の速度はスピンレートで調整できます.
(スピンレートが大きくなると姿勢が変化しにくくなります)
IKAROSでも,膜を使ってこれと同様の制御を実践しています.
膜が大きく柔軟であるために,はるかに複雑ですが,
燃料を使わずに姿勢を制御できるのは大きなメリットです.

というわけで,「風車効果」と「太陽光圧トルクによる姿勢制御」の
二つの観点で最近スピンレートを調整しています.
太陽距離や太陽角などさまざまな条件によっても調整度合いが
変化します.
「宇宙ヨット」を実際に操縦して,いろいろなデータを取得することで,
こういった大事な「技」を磨くことができます.
いい船をつくることも大切ですが,経験豊かな船乗りになることも
航海には欠かせないことだと思います.(O)


11/6のIKAROS
太陽距離: 0.77AU
地球距離: 33912159km, 赤経=-147.2°, 赤緯=-14.9°
金星距離: 0.06AU
姿勢:スピンレート=2.0rpm, 太陽角=16.6deg

Today's IKAROS
Sun Distance: 0.77AU
Earth Distance: 33912159km, RA=-147.2deg, Dec=-14.9deg
Venus Distance: 0.06AU
Attitude: Spin Rate=2.0rpm, Sun Angle=16.6deg


P.S. 我が家では,「納豆派」の妻子に対し「反納豆派」の私は劣勢です・・
Category: Operation
Posted by: IKAROS
 今日は5日ブリの運用でしたが,無事に運用できました.

 通信不可帯のときでも5日間運用を休んだことがなかったので
打ち上げてからこんなに運用を休んだのは初めてでしょうか...
 気付けば私もブログを書くの久々ですね.運用を大分サボっ..いや,
そんなことはないですよ,決して.今日はお昼にピザを食べようと思った
のですが,運用室にいて食べ損ねました..

 普通の探査機ですと5日も運用を空けるのは姿勢など非常に心配ですが
IKAROSのようにスピン型で,かつ非常に大きな慣性モーメントをもった
探査機ですと,よっぽどのことがない限り姿勢が大きく変化することは
ないので,その点は他の探査機より安心できますね.(円盤を回しながら
投げると回ってるうちはひっくり返ることはないのと同じイメージです)

 ただ,電子機器などの健康チェックはできませんので,心配なことは心配です..

 11月からは基本的に(金)(土)がIKAROSの運用日になるので,運用できない
間に仕込んでおくタイムラインとかATMCなど,今までよりも慎重に検討していか
なければいけないですね.明日明後日は運用がありますが,その後は金曜,土曜の
運用になります.

 まあ,無茶ブリする余裕があって,あんなに元気なイカロス君なので5日くらい
運用できなくなっても大丈夫でしょう!私にはしないでね(H)


11/05のIKAROS
太陽距離: 0.77AU
地球距離: 33318160km, 赤経=-146.5°, 赤緯=-15.3°
金星距離: 0.06AU
姿勢:スピンレート=1.7rpm, 太陽角=16.4deg

Today's IKAROS
Sun Distance: 0.77AU
Earth Distance: 33318160km, RA=-146.5deg, Dec=-15.3deg
Venus Distance: 0.06AU
Attitude: Spin Rate=1.7rpm, Sun Angle=16.4deg