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SFUの運用上の最も大きな特徴は、スペースシャトルとのランデブを行うとき、非常に短い時間の中で軌道制御などの複雑な運用を行わなければならないことです。このような運用を行うためには、前回述べたように世界各地の地上局を使用して可視時間を確保する必要がありますが、SFUの運用システムではどの地上局を使用しても地上局の違いを意識することなく運用できるように工夫をしました。そのために、地上局との間のデータ伝送はSFUゲートウェイと呼ばれる装置で一元的に行い、各々の地上局との間のインタフ ェースの違いはすべてゲートウェイで吸収し、SFU運用システム内ではどの地上局を使用する場合でもまったく同じ方式でデータ処理が行えるようにしました。
スペースシャトルとのランデブを行うにはシステムに高い信頼性が必要とされます。そこで、オンライン運用に使用する装置は二重化しました。地上局も、宇宙研の鹿児島局とNASDAの沖縄局は 互いに他局のバックアップとして使用できます。また、SFUは数カ月の飛行期間内に十種類近い別々の実験をつぎつぎと行いますので、運用システムのトラブルで運用の中断を余儀なくされると多くの関係者に影響を与えます。このような事態を最小にするのにも、SFU運用システムの冗長度が役に立ちました。
SFUの運用システムに対するもう一つの要求事項は、複数回の飛行に対応できるようにすることでした。SFUは、ミッション機器を取り替えながら10年間に5回飛行できるように設計されています。運用システムにおいても、将来の飛行で新たに出てくるであろうミッション運用要求にも柔軟に対処できるように、ワークステーション主体の分散処理システムを構築することにしました。計算機のOSはUNIXに統一しました。また、装置間のデータ伝送のためのインタフェースも統一しました。
以上のような方針で開発したSFU運用システムの基本的な構成は、下図のようになっています。
(山田 隆弘)
氈D次期システム導入に伴う事前作業及び定期保守
年末の計算機利用の上で一番多忙な時期に全計算機システムの停止は大変恐縮に思いますが、次期大型計算機システムの導入をスムーズに行うために、床下に放置されている不要ケーブルの撤去と併設運用のためのレイアウトの変更を行いますので、ご協力お願い致します。
.大型計算機の年末・年始の運転スケジュール
(1)12月28日(木)
29日(金) 30日(土) | ・システムバックアップ
・一括修正 ・緊急修正 ・NQS 出口テスト ・運用試験 ・システムフリーズ試験 |
(2) 1月 4日(木) | ・システムメンテナンス |
。.1月の定期保守作業予定
1月19日(金)8:30〜13:00 にM770#2の定期保守を予定して居ります。
「.計算機登録予算の移算締切について
前年度と同様、今年度も下記日時で計算機登録予算の移算処理を締め切らせて頂きます。
締切日 平成7年12月27日(水)17:00
尚、上記日時以後も予算追加は出来ますが、その追加予算は翌年度移算となりますので、配当が確実なものに限ってください。
(関口 豊)