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PLAINセンターニュース第99号 |
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スーパーSINET の導入について |
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三浦 昭 |
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従来のSINETは、大学や研究機関等が相互接続するためのバックボーンとして運用されてきました。今年度(平成14年1月)からは宇宙・天文科学や高エネルギー物理学、スーパーコンピュータ連動等の大量のデータを扱うような先端学術研究を支援するための、スーパーSINETが運用を始めました。 スーパーSINETは、先端学術研究の分野を擁する機関同士(運用開始時点で、北は東北大学から、西は大阪大学までの13機関)を超広帯域の回線で接続し、10Gbpsの汎用IPバックボーンを実現しています。同時に、各分野毎にGigabit Ethernetのブリッジ (1Gbpsの専用帯域)が用意されており、例えば宇宙研の場合は、東北大学、東京大学、国立天文台、名古屋大学、京都大学の各機関の宇宙関連部門との間がGigabit Ethernetで直結されます。各大学との間のGigabit Ethernetブリッジは宇宙研のサブネットとして扱われ、原則として大学側のLANとは独立して運用されます。そのため、各大学等でこの回線に接続された端末は、ファイアウォールを経ずに宇宙研ネットワーク上の資源を利用することができます。(逆に、所属機関内の他のLAN上の資源を利用するためには、ファイアウォール等を経る必要があります)また国立天文台との間では、宇宙研の宇宙データベースLAN (DARTS)と国立天文台の天文データベースLAN (ADAC)とを直結して統合データベースの研究開発を目指しています。 スーパーSINETは、まだ立ち上がったばかりですので、その豊富な資源をどう活用するかは、我々のアイデア次第です。これまで通信速度が遅くて諦めていたような使い方も、これからは可能になるかも知れません。 |
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