山内 千里 本年度の一般公開も,例年通りたくさんの方が訪れました.どこのブースでも大忙しだった事と思います.みなさまおつかれさまでした.C-SODA (旧 PLAIN センター)でも毎年出展に参加しており,本記事では本年度の一般公開について報告します. 本年度は「宇宙の“お宝データ”を探せ」をテーマとして出展しました.C-SODA で開発・運営している「DARTS」は,JAXA の科学衛星がとってきた「宇宙のお宝データ」を加工・アーカイブして公開するサービスです.研究者の仕事というのは,宇宙のお宝をいかに見つけて研究に活用するかという事にかかっています.一方,一般の方々にとっては,DARTS のような公開サービスを利用して,宇宙のお宝を見たり知ったり活用したりする事が税金の投資に対する重要な還元であると言えるでしょう.そういうわけで,本年度のテーマは,C-SODA のブースにいらした方々に,JAXA の科学衛星が見つけた「宇宙の“お宝”」に,より親しんでもらう事を狙って設定しました. C-SODA のブースでは本年度は,以下の 4 点を出し物とし,このうちポスター,お宝カード,DARTS の体験コーナーに関して,10 問程度のクイズを配布し,その場で回答してもらいました. ・ポスター ・DARTS 特製“お宝”カード ・「本物の DARTS」体験コーナー ・オリジナル DVD 上映 用意したクイズは,そのほとんどがお宝カードからの出題でしたので,来場された方々は一生懸命お宝カードから答えを探しておられました.カードの内容もなかなか好評だったようです.クイズはそっちのけでひたすらカードを熟読する大人の方もいましたし,「こんな事知らなかった」「JAXA の衛星ってすごい」といったコメントも聞かれました.カードの説明は字を大きくわかりやすく簡潔にしたのが良かったのかもしれません. 本年度は全体の来場者数は 7000 人程度だったそうですが,C-SODA のブースは狭い事もあり,部屋は来場者で常にいっぱいで廊下に座りこんでカードをめくっている子供さんもいました.お宝カードは 8 セット用意しましたが,午前中ですでに足りない事が判明.開催中に 4 セット増産する事になりました.DARTS 体験コーナーも人集りでしたし,DVD 上映も大変好評でした.クイズの配布枚数をみると,少なくとも 500 人は,C-SODA のブースを訪れてくれたようです.全体の来場者数と比べると少ないですが,「宇宙のお宝」を見つけて持ち帰ってくれたものと期待しています.
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