PLAINニュース第174号
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「科学衛星運用・データ利用センター」の発足について

加藤 輝雄
科学衛星運用・データ利用センター

 今年度からの JAXA の組織再編に伴って、宇宙科学研究本部の組織構成も大きく変わりました。特に、教員と技術職員(一般職)が一体となった組織が出来上がったことが重要です。当「科学衛星運用・データ利用センター」も教育職と一般職とが一体となった組織であり、概ね PLAIN センター、衛星運用室、宇宙科学資料室の3つの旧組織が統合したものです。ここで研究系と当センターとの関係について説明しておきます。当センターに所属する教員は研究・教育的な観点からは、別々の研究系に所属しており、その最大構成員を占める旧 PLAIN センター所属の教員を例に取れば、新たな「宇宙科学情報解析研究系」に所属し、一般職業務分の担当として当センターに併任する形態となっています。この教員の一般職業務分については、教授>準教授>助教(例,75% > 50% > 25%)の順とされており教授が当センターに一番貢献してくれることになっています(不等号が逆のような気もしますが)。もっとも他の部署との併任もしくは兼任業務との兼ね合いで、それぞれの教員の従事割合が異なりますし、研究と一般職業務との線引きも難しいところが有りますので一概には言えないところです。

 さて、前置きが長くなりましたが、科学衛星・運用データ利用センターの発足の経緯について説明します。そもそも、当センター構想は JAXA の組織再編の話が持ち上がる前から検討が進められていたもので、平成19年3月に「新しい相模原地区情報基盤の提案」のワーキンググループが海老沢教授を筆頭として設立されたことに始まり、同年7月に「衛星運用技術センター(仮称)」として構想をまとめ井上本部長(運営連絡会)に提案するに至りました。それが、JAXA 組織再編の話と結びつき今回紹介する組織構成となったものです。先に提案したセンター構想から見ると多少不満はあるものの、衛星運用とデータ利用の連携、相模原地区情報基盤としての機能、大学共同利用業務の遂行、そして教員と一般職との連携と言った観点からは提案した組織に近いものが出来たものと思われます。下図は、当センターの構成ですが、センター長(私:現状一般職)、副センター長2名(山田教授、海老沢教授)と衛星運用グループ、科学衛星データ利用促進グループ、計画調整グループ(技術情報システムチーム+情報基盤チーム+企画担当)そして組織全体を横通しとした開発サブユニット、運用サブユニットから構成されています。このセンターが機能して当初提案した相模原地区の情報システム基盤として、そして衛星運用の中核として機能することを願うものです。


図1 科学衛星運用・データ利用センター 組織図

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宇宙情報システム講義第2部 これからの衛星データ処理システムはこうなる(第1回 はじめに)


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