PLAINセンターニュース第107号
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PLAINセンターニュース第107号
0宇野 伸一郎

日本福祉大学 情報社会科学部 講師


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PLAINセンターニュース第107号

 本年8月、私の研究室(日本福祉大学/宇野研究室)に所属する学生2人(学部3 年、4年各1名)を宇宙科学研究所 PLAIN センターにて研究させるという機会をいただいた。「データ解析を行いながら、学習したことを元に DARTS の初心者向けマニュアルを作成せよ」というのが学生達の使命である。

 日本福祉大学 情報社会科学部は、文系と理系の融合した学部で、情報というキーワードを軸に科学から社会まで様々なテーマの研究を行っている。文系出身者の多いこの学部の中で、私の研究室では人工衛星から流星の観測まで幅広く天文現象を扱っている。私自身は、大学院生そして COE 研究員として 宇宙研に所属し、X線天文学の研究や DARTS の開発を行っていた。現在も、宇宙研と共同で研究を行っており、大学の夏休みを利用して宇宙研に来ている。その関係から、X線天文学で卒業研究をしている二人を連れて来ることになったのだ。

 2週間の滞在期間中、学生達は慣れないソフトと格闘し、解析をし、マニュアルを書いていった。滞在の最後にはセミナー発表も行った。詳細は本 PLAIN センターニュースに彼らが報告する事になっている。研究はまだまだ未完成ではあるものの、第一線で活躍中の研究者の中で集中して研究を行うということが、学生達にとって非常に重要な経験となったことはまちがいない。福祉大の学生にとって、宇宙科学の研究者達の中にどっぷり浸かるという経験はそうそう持てるものではない。何事も上達するには一流のものに触れる事が最上の手段なのだ。

 最後に、受け入れてくださり、さまざまな手配/支援をしてくださった長瀬先生、篠原さん、直接学生を指導し、彼等の生活にまで気を配ってくださった馬場さん、解析テーマだけでなく碁や花火まで教えてくれたX線グループの上田さん、その他 様々な経験をさせていただいた宇宙研の皆様に深く感謝の意を表したい。

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