No.228
2000.3

<送る言葉>   ISASニュース 2000.3 No.228

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木村久子さん,お疲れ様

的 川 泰 宣  

 木村さんは,東京大学宇宙航空研究所が設立された1964年に旧航空研究所から移って来られました。私が大学院生として宇宙研に来たのはその翌年です。

 いつ初めて木村さんにお会いしたのか,はっきりとは憶えていませんが,最初知り合った頃は司計の仕事をしていらっしゃいました。そして宇宙科学研究所が創設された時は主計課で仕事をされました。

 1988年に相模原キャンパスに引っ越してからは,庶務課企画法規係,研究協力課共同利用係,そして現在の国際調整課国際交流・渉外係ですね。この3つの係を受け持たれた期間に,私自身の仕事とも非常につながりが深く,数多くの局面で助けて頂きました。

 皆さんが木村さんについて普通お持ちになる印象は「驚くほど細かい心遣い」だろうと思いますが,どうしてどうして,こんなに融通のきく大胆な事務官はいませんよ。そのような大胆さが発揮できるのは,ご自分の仕事にできるだけ習熟しようという努力をし,それをよく理解する域に達しているからでしょう。

 そんなわけで,私が長年勤めてきた宇宙研の歴史の中でも,木村さんは最も頼りになる事務屋さんの一人でした。あまりたびたびではありませんでしたが,一緒にお酒も飲んだりしました。木村さんは日本酒が好きで,つまみを前にチビリチビリ飲()る雰囲気がとても似合う人です。そんな女性が少なくなりました。

 致し方のないことながら,そんな木村さんを職場から失うことは大変残念です。でもその素敵な飲み姿は宇宙研を去られてからも是非維持していただいて,機会のあるごとに一緒に一献傾けたいと思います。

 本当に長い間お世話になり,ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。これからはゆったりとした気持ちで生活を楽しんでください。

(まとがわ・やすのり)


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