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金星探査機 PLANET-Cの名称「あかつき」に!

宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、2010年度に打ち上げを予定している金星探査機「PLANET-C」の名称を「あかつき(AKATSUKI)」と決定しました。

<決定理由>
名称は、金星探査機「PLANET-C」の開発に携わるプロジェクトチームで検討を行い決定しました。
「あかつき(暁)」とは、日の出直前の東の空が白み始める頃を指し、金星が最も美しく輝く時間です。金星探査機「PLANET-C」は、2010年の冬、まさに明けの明星として「あかつき」の空に輝く金星に到着します。この探査により惑星気象学を新たに創出しようというイメージにも合致します。一日の始まりである夜明けを意味するこの言葉には、情景の美しさだけではなく物事の実現への力強さがあり、ミッション成功への想いと決意が込められています。
今回は、衛星の打上げやその後の運用に向けて、皆様により身近に感じていただけるように、事前に名称を公開することにしました。

<探査の目的>
金星は地球より少し内側の軌道で太陽のまわりを公転する地球型惑星です。
約46億年前に地球と似た過程で作られた双子のような惑星と考えられていますが、その環境は地球とはかなり違っています。
海はなく、大気は濃い二酸化炭素からなり、この二酸化炭素による温暖化のために460℃という灼熱の世界となっています。
上空では硫酸の雲が時速400kmという速さで東から西へと流れています。
金星探査機「あかつき」は、金星の風の謎に迫る世界初の惑星気象衛星です。大気の運動や雲の形成過程を観測し、金星の気候のしくみを探ります。金星と地球の比較から地球環境の成立過程や将来について理解を深めることも目指しています。

(参考)

JAXAの主な衛星の愛称一覧
技術開発・試験衛星 通信放送衛星 地球観測衛星 地球周辺観測衛星 月・惑星探査機 天文観測衛星
おおすみ さくら うめ しんせい すいせい はくちょう
たんせい ゆり ひまわり でんぱのぞみひのとり
きく あやめあじさいたいようはやぶさてんま
さきがけふじももきょっこうかぐや*ぎんが
じんだいかけはし*ふようじきけん ようこう*
ひてん・はごろもこだまみどり*おおぞら あすか
おりづるきらりだいち*あけぼの はるか
みょうじょうきずな*いぶき*GEOTAIL すざく
りゅうせい  れいめい あかり
おりひめ・ひこぼし*    ひので
つばさ     

* は、一般公募によるもの、青字は、現在運用中の衛星

2009年10月23日

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