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「はやぶさ」イオンエンジン再点火
地球帰還へ向け第2期軌道変換を開始!

小惑星探査機「はやぶさ」はイトカワの軌道離脱後、2007年10月18日にイオンエンジンを停止させ、地球帰還へ向けた第1期軌道変換を完了しています。
これまで慣性飛行を続けてきた「はやぶさ」のリアクションホイールを駆動させ、三軸姿勢制御を確立後、2月4日、イオンエンジンを再点火させて動力飛行を開始しました。イオンエンジンの再点火確認時刻は11時35分です。
現在「はやぶさ」と地球との距離は約3億kmです。
今後、2010年3月頃までイオンエンジンによる加速を徐々に行い、地球帰還へ向けた第2期軌道変換を引き続き実施する予定です。

その後は2010年4月頃から6月頃まで、ある程度地球に近付いてきた「はやぶさ」を、地球の軌道により精密に近付ける軌道誘導を行い、2010年6月にカプセルを大気圏に突入させる計画です。
ここまで、イオンエンジンの宇宙での作動合計時間は31,000時間、軌道変換量(イオンエンジンによる加速量)は、1,700m/sに達していますが、推進性能も推進剤残量も十分に余力を残しています。地球帰還までに必要な残り軌道変換量は、400m/sです。

今後も引き続き各搭載機器の状態に注意を払いつつ、細心の注意と最大限の努力をもって「はやぶさ」運用に取り組んでいきます。

2009年2月4日

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