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月周回衛星「かぐや(SELENE)」の運用状況と今後の予定

9月19日に開催された宇宙開発委員会において、下記のとおり報告をいたしました。

かぐや(SELENE)の運用状況

H-IIAロケット13号機により2007年9月14日10時31分01秒に種子島宇宙センターから打ち上げられた月周回衛星「かぐや」(SELENE)は、以下の運用を正常に実施しました。現在は周期調整マヌーバ1回目(ΔVp1)にむけた準備作業中です。

日時(日本時間) 実施内容 結果
9月14日11時44分 太陽電池パドル展開 良好。テレメトリ(ラッチ信号、発生電力)、カメラ画像により展開を確認。
9月14日18時52分 ハイゲインアンテナ展開 良好。テレメトリ(展開状態)、カメラ画像により展開を確認。
9月15日1時32分 軌道投入誤差修正マヌーバ
(ΔVc1)
良好。テレメトリ(軌道制御時の推進系、制御系等のシステム状態)、軌道決定値により確認。
9月16日8時0分 軌道制御誤差修正マヌーバ
(ΔVa1)
良好。テレメトリ(軌道制御時の推進系、制御系等のシステム状態)、軌道決定値により確認。

衛星の状態

衛星の各機能は、ロケットから分離後、現在に至るまで、正常に動作しています。主な状態は次のとおりです。

  実績値 設計値
バス電圧 約52V(日照時)
バッテリ充放電良好
約52V(日照時)
発生電力 約4.2KW(太陽角15度) 約4.1KW(太陽角15度。BOL)

温度:正常
Sバンド通信(2Kbpsないし40Kbps):正常に動作
500Nエンジン、1N・20Nスラスタ:正常に動作
姿勢制御:正常に動作

今後の予定

日時 イベント 図対応
9月19日 周期調整マヌーバ1回目(ΔVp1)
※実施済。[ 詳しくはこちら(PDFファイル)]
8
10月4日 月周回軌道投入マヌーバ(LOI1)月周回軌道(近月点100km 、遠月点13,000km)への投入 12
10月9日 リレー衛星分離 13
10月12日 VRAD衛星分離 14
10月19日 定常観測軌道(高度100km)の月周回軌道への投入 15
11月上旬頃 定常観測軌道へ投入、バス機器、観測機器の初期チェックアウト開始  
12月中旬頃 初期チェックアウト完了、定常観測の開始  

※日時は現状の予定です。今後の運用状況によって変更されることがあります。

ミッションプロファイル

2007年9月20日

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