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小惑星イトカワ、約2年ぶりに地上の望遠鏡での観測成功!

昨年小惑星探査機「はやぶさ」が探査した小惑星イトカワが、久しぶりに地上の望遠鏡で観測できるようになりました。下の写真は2006年11月24日に東京大学木曽観測所105cmシュミット望遠鏡で、安部・北里氏によって撮像されたものです。○の中心の淡い輝点が小惑星イトカワです。

イトカワの明るさは約21等級で、10分積分の画像を9枚重ね合わせてようやく検出できました。昨年「はやぶさ」が探査していたとき、小惑星イトカワは地球からみるとちょうど太陽の向こう側にいたため、地上からその姿を見ることはできませんでした。現在は双子座の方向に見えます。地上の望遠鏡で小惑星イトカワの位置観測報告があるのは2004年9月が最後でしたので、約2年ぶりに姿を現したことになります。

現在地球からイトカワまでの距離は約0.78AU(1億2000万km、1AUは約1億5000万km)です。来年1月22日に一旦0.46AU (6,900万km)の距離まで近づきます。その後少し離れますが、7月23日に再び0.28AU(4,200万km)の距離まで近づきます。イトカワの明るさは、太陽位相角の関係で来年1月末の方が明るいようです。

「はやぶさ」は現在イトカワから約52,000km(イトカワのほぼ進行方向に)離れたところにいて、来年2月ごろの地球帰還に向けたイオンエンジン起動開始を控えて、待機しているところです。

図:2006年11月24日13時26分(世界時)から10分積分を9枚取得して合成した画像。Rバンドフィルター使用。画像の視野サイズは16.2分角 x 12.4分角。○の中心の淡い輝点が小惑星イトカワ。小惑星イトカワは背景の星に対して北西(図の左上)方向に移動しているので、小惑星を点像に写そうとすると背景の星は線状に伸びて写ることになる。
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2006年12月1日

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