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M−V−7号機第2組立オペレーション始まる

先月約1ヶ月の長きに渡り行われたロケット機体の第1組立オペレーションの後を受け、8/10から内之浦宇宙空間観測所においてM−V−7号機第2組立オペレーションが始まった。

今号機からは作業内容の見直しにより、第1組立オペレーションで搭載機器の計装配線作業の大半を行ってしまう事にしたため、第2組立オペレーションでは、電気系のチェック作業が中心となり、短期間に作業が集約されている。一部環境試験の遅れで取り外していた計器の再組み込み、段間機体外計装配線、第2段計器部+第3段モータ+第3段計器部という形で頭胴部を組み上げ、その状態でまず搭載機器の動作チェック、タイマーテストを行う。これらのテストで異常がなければ頭胴部をM組立室に運び、整備塔内で既に組み上がっている1、2段目モータとご対面し、結合作業を行う。そして衛星を除くロケット全体が組上がった最終状態を作り、最終的な動作チェック、タイマーテスト、CN系配線チェック(慣性誘導系コンピュータと手足になる制御系機器とを組み合わせた極性チェック)を行う。これら一連の作業を通じ、ロケット搭載機器と内之浦の地上系設備の双方が9月の打上げに向けて準備OKであることを確認するのが本オペの最終目的である。

これから内之浦では雷・台風の本格シーズンを迎える。幸いにして実験主任の行いが良いため(??)か、これまでのところ安定した天候にも恵まれ作業は順調に進行しているが、落雷も含めこの後何が起きるか分からないので、関係者一同気を引き締めつつ9月の打上げに向けて着々と準備を進めて行く所存である。(8月13日)

M−V−7号機第2組立オペレーション実験主任  山本善一

頭胴部動作チェック

動作チェック中の新レーダ

2006年8月17日

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