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S-310-36号機 発表文

平成 18 年 1月 22 日 15時 00分 発表
宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究本部
観測ロケット実験班

 宇宙空間におけるアレイアンテナの構成実験を主目的としたS-310-36号機は、平成 18 年1 月 22 日 13 時 00 分 上下角 72 度で発射されました。
 ロケットの飛翔および搭載された機器の動作は全て正常で、発射後80 秒に開頭が行われました。ロケットは83 秒後に実験装置部を切り離し、姿勢を安定化させた後、130 秒後に高度117kmで展開動作を開始し、続いて親機と子機を用いたアクティブ・フェイズド・アレイ・アンテナ実験を行いました。
 現在までのデータ検討結果によると、親機、子機の運動や制御の状態は正常で計画通りに網展開が行われ、アクティブ・フェイズド・アレイ・アンテナ実験も良好なデータが取得され、アレイアンテナが構成されたことが確認されました。また、網上移動装置の動作も確認されました。
 詳細なデータの解析は今後実施することになりますが、当初目的のデータは十分に取得することができました。
ロケットおよび実験装置部は発射後177 秒に最高高度 127 kmに達し、計画通り  内之浦南東海上に落下しました。
 光学班は発射後 34秒までロケットを追跡しました。
 本日の天候は晴、地上風 北北東 7.8 m/秒、気温 10.2 ℃でした。

 これをもちまして、S-310-36号機の実験は終了しました。関係各方面のご協力に感謝いたします。

(問い合わせ先)
宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究本部
実験主任 助教授  樋口 健
TEL 0994-31-6978

2006年1月22日

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