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「はやぶさ」の相対位置の制御履歴

 「はやぶさ」は、9月12日に、距離が約20km の地点(ゲートポジション)に到着しました。9月12日から9月21日までの間、「はやぶさ」は、光学複合航法によるイトカワとの相対的な軌道決定を行い、その位置を制御してきました。この間の「はやぶさ」の位置を、3次元のグラフにして示しました。
 ここで使用している座標系は、プロジェクトでは「HP(Home Position)座標系」と呼ばれるもので、イトカワから見た地球方向をZ軸とし、太陽を中心にしてイトカワ方向と地球方向で作られる平面の黄道面の南側方向にY軸を、これに右手系をなすようにX軸をとったものです。
 相対位置制御とは、簡単にいうと、Z方向には概ね20kmの距離を保ち、X-Y面内のほぼ中心にイトカワを入れるようにするものです。Z方向距離は、軌道制御の回数が少なくなるように、数kmの幅に入れることにしています。X-Y面内では、1cm/秒の誤差があると、1日に約1kmの速さで誤差が出てしまうため、もっとも神経を使って制御しています。
 図でわかるように、この間の軌道制御は、ほぼ満足できるものでした。来週からはいよいよ低高度のホームポジション点へ移動します。軌道制御はなお一層難しくなりますが、みなはりきって運用に全力をあげています。

 右の図は、実際のイトカワとの距離を反映して、軌道制御が行われて履歴を示したものです。イトカワの大きさは、やや誇張されて表現されています。「はやぶさ」が正確にX-Y面で制御されてきたことがわかります。
 次回は、さらに低高度へ降下する様子を紹介したいと思います。

2005年9月29日

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