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「はやぶさ」搭載の光学観測カメラが校正観測を開始

撮影は、接近減速期間の前半を終了した、9月3日の15:10-15:15(世界時)の間に行われました。
上の各画像の視野は、各11.4 x 16.3分角です。紙面上方がほぼ黄道面の北極方向にあたります。
「はやぶさ」は、光学航法用のカメラを共有する、多色フィルターつきの光学観測機AMICAを搭載しています。今回使われた7バンドは、それぞれ、ul (380nm), b (420nm), v(540nm), w (700nm), x (860nm), p (940nm), zs (1,000nm)です。(括弧内は波長を示します。)今回の試験に続き、「はやぶさ」は、スペクトル既知の標準星を用いた校正観測を続け、イトカワについて波長毎の反射スペクトルを計測する計画です。
AMICAのほか、「はやぶさ」は搭載しているレーザ高度計の送信試験を実施しました。試験結果は良好です。このレーザ高度計は、イトカワ到着時に高度20kmで静止のためのジェット噴射をするために用いられます。
「はやぶさ」は、9月7日朝には、イトカワから距離350km、時速7kmで接近中です。およそ1週間ののちにイトカワに到着の予定です。

イトカワ:9/4 02:36 世界時(左)、9/6 03:32 世界時(右)。(25 x 25 分角)

上の2枚の画像は、2日間を隔てて撮影されたもので、「はやぶさ」が次第にイトカワへの距離を縮めていく様子がよくわかります。

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2005年9月8日

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