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トピックス

「はやぶさ」、軌道上ではじめて小惑星イトカワの形状捕捉に成功!

9月4日朝現在、「はやぶさ」は、その探査対象である小惑星イトカワから、約1,000kmの地点にあり、時速10kmの非常にゆっくりした速度に制御されて、順調に接近を続けています。
同日、「はやぶさ」は搭載の狭視野光学航法カメラ(ONC-T)を用いて、イトカワの撮像を行い、光度曲線の山と谷の約3時間を隔てた2枚の画像を取得しました。画像上では、イトカワはすでに点像ではなく、pixel以上の画像として捉え始められており、その自転軸とおおまかな楕円体状とおぼしき形状に関する情報を取得しました。

イトカワの画像:9/4 02:36 UTC(左),9/4 05:12 UTC(右). (25分 x 25分)
(写真上方は、ほぼ黄道面に垂直な方向を示す)

イトカワの光度曲線を下記に掲げました。事前に推定されていたイトカワの形状も下記に示します。この形状モデルは、光学望遠鏡とレーダ情報をもとに、昨年ISAS/JAXA - JPL/NASA を中心に推定、作成されたものです。

「はやぶさ」から見た相対光度予測

9月4日撮像対応するイトカワの形状 Ref.Ostro,S.

今回、実際に取得された画像は、この事前に推定された形状をよく支持しており、また、同時に自転軸がほぼ黄道面に垂直であることを物語っています。まだ画像は明瞭ではありませんが、イトカワの大きさは左図では、端から端まで数百メートルであることが推測できます。イトカワの自転周期は「はやぶさ」の打上げ前に約12時間と推定されていましたが、この撮像結果はこれとよく符合するものです。

Ref. Ostro,S.J., Benner L.A.M., Nolan M.C., Magri C., Giorgini J.D., Scheeres D.
J., Broschart S.B., Kaasalainen M., Vokrouhlicky' D., Chesley S.R., Margot
J.L., Jurgens R.F., Rose R., Yeomans D.K., Suzuki S., and De Jong E.M.
(2004) Radar observations of asteroid 25143 Itokawa (1998 SF36).
Meteoritics & Planetary Science 39:407-424.

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2005年9月5日

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