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コズミックカレッジ ファンダメンタルコース
相模原キャンパスでは3月29日に開催

「君も”感動体験”!宇宙や科学のふしぎを楽しく学ぼう」をテーマに、学校の春季休業期間を利用して小学5年生から中学2年生のこどもたちが全国10会場(旭川、郡山、新潟、筑波、相模原、名古屋、東大阪、倉敷、高知、福岡)で開催されたコズミックカレッジに集まった。主催は宇宙航空研究開発(JAXA)と日本宇宙少年団(YAC)で、相模原会場では3月29日(火)に実施された。 当日の学習プログラムは、

  1. 宇宙の環境
  2. ロケットのしくみ
  3. 探査機にチャレンジ
  4. 地球を探る
  5. 相模原キャンパス施設見学

であった。
 「宇宙の環境」では、宇宙空間に出ていくために必要なことを学ぶため、宇宙でのいろいろな映像や宇宙から見た地球の画像などを視聴したり、大気がある世界と真空の世界とを実験で比べたりした。
 「ロケットのしくみ」について、物を燃やすはたらきとしての酸素や燃料となる水素などの性質を確かめる実験をしたり、少量のエタノールと酸素を入れたペットボトルロケットをリード線にそって水平打ちする実験をするなどしてロケットの原理や燃料についても学んだ。
 「探査機にチャレンジ」は、乾電池、モーターなど決められた材料の範囲で惑星探査の模型を造って決められたコースを一定の時間に走行させることを競う「ものづくり」の体験をした。
 「地球を探る」は、種子島の海岸から採取した砂から星砂を探したり、他にもウニのとげ、サンゴのかけらなどを塩酸で溶かす実験を通して生物が殻としてカルシウムや二酸化炭素を固定していることなどを学んだ。
 「施設見学」では、平田先生、清水先生の案内で「はやぶさ」や「おおすみ」などがある展示会場や風洞実験棟を見学した。

 子どもたちは、次のような感想を寄せてくれた。
「知ってはいたけど、真空の中で水が沸騰するのがびっくりした」
「スペースシャトルから見た地球の空気が薄いので心配になった」
「(水素と酸素の混合気体に火をつけると)すごい音がしてびっくりした」
「エタノールのロケットが本物みたいで感動した」
「探査機を決められた時間で走らせるのがむずかしかった」
「自分でつくれたのが楽しかった」
「星砂が生物だとは知らなかった」
「こんな小さな生物が地球の環境に大切な働きをしているのがすごい」
「星砂をおみやげにできてうれしい」
「はやぶさを応援したくなった」
「(おおすみは)思っていたよりずっと小さかったけど先生の話を聞いて感動した」

 相模原会場は応募数が260名を超え、全国10会場の中で一番の人気であったが、それは「ここに来たいと思っていたのでうれしかった」という感想にも現れていた。どの子も笑顔でキャンバスを後にした。

(遠藤 純夫)

2005年5月16日

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