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「はやぶさ」のイオンエンジン、作動積算時間2万時間を突破!

 日本時間12月9日、「はやぶさ」小惑星探査機に搭載し宇宙機動中のマイクロ波放電式イオンエンジンは、宇宙作動積算時間2万時間&ユニットに到達しました。これまでに推進剤20kgを消費し、約1,300m/sの加速を実行した計算になります。
 「はやぶさ」は2003年5月に打ち上げられ、イオンエンジン加速により本年5月地球スイングバイを成功させ、さらに続けて小惑星軌道へ加速遷移中です。
 太陽距離拡大に伴う太陽電池発生電力低下に呼応して本年9月以降は3台同時運転によるスロットリングを実施していました。10月半ばからはさらに出力を絞って2台運転を行っています。探査機〜地球距離も1.3天文単位と離隔してきました。電波の往復伝搬遅延は20分を越えています。
 つまり、地球から「はやぶさ」に指令コマンドを送って、その返事が戻って来るのにそれだけの時間遅れがあります。通信回線も細く、運用チームは日増しに心細さを感じざるをえません。しかし、手の届かない深宇宙の彼方で軌道運行を忠実かつ自律的にこなす「はやぶさ」の方がむしろ逞しく頼もしく思えます。

(國中 均)

2004年12月9日

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