宇宙航空研究開発機構 サイトマップ

TOP > トピックス > トピックス > 2004年 > 「星生成領域の遠赤外スペクトル線マッピング観測」大気球実験成功!

トピックス

「星生成領域の遠赤外スペクトル線マッピング観測」大気球実験成功!

 インド・タタ基礎科学研究所(TIFR) と宇宙科学研究本部、名古屋大学の共同で進めてきた「星生成領域の遠赤外スペクトル線マッピング観測」のための大気球実験が、成功裏に行われました。
 体積14万m3の大気球は、インド標準時2004年11月15日午後10時13分(日本標準時16日午前1時43分)に、インド・ハイデラバードのTIFR気球基地から打ち上げられました。気球は約2時間後に、高度32kmにて水平飛行に入りました。水平飛行中に4つの星生成領域および較正用に2つの惑星の観測を行いました。観測機器は正常に動作し、観測対象である遠赤外[CII]スペクトル線を、積分することなくリアルタイムではっきりと検出することができる場所もありました。観測終了後、インド標準時間16日午前6時0分(日本標準時同日午前9時30分)に、観測機器を気球から切り離しました。その約30分後に、観測機器は、ハイデラバードの西北西300km弱の地点に着陸し、回収隊が11月17日基地に持ち帰りました。

放球準備

2004年12月6日

ISASメールマガジン

最先端の宇宙科学に従事している研究者の、汗と涙と喜びに満ちた生の声をお届けするメールマガジンに、あなたも参加しませんか?詳しくはクリック!